ホーム・計量計測データバンク2005年度計量法改正情報BOX>座談会(2005/11/14)【6】

座談会「計量法の抜本的見直し」の審議動向と私の考え方
    国民の計量の安全と計量行政の在り方を考える

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【6】

オートチェッカーを使うところは自分たちでしっかり管理しないと我が身に跳ね返ってくる

森川正彦 オートチェッカーを使うところは、自分たちの生産効率と品質管理の水準で管理水準を決めますから、法律の規制などは問題ではありません。試験方法であるとかどういう技術が使われているかということなどがきちんと開示されていれば、自分たちで管理して問題ないわけです。これは自分たちでしっかり管理しないと、我が身に跳ね返ってくるわけです。いい加減な計量をしていれば、それで生産されたものが、結局は一般消費者から拒否されて、莫大な損失が生じてしまいます。

技術的にできるすべきだということと実際になされていることとは別なんです

横田俊英 そのような状態であるという認識の仕組みの中から不適正な計量がでてくるのです。技術的にできる、すべきだということと、実際になされていることとは別なんです。計量の安全の確保というのは理想論ではなく、安全そのものを確保するという確かな仕組みを求めているのです。

パンの製造工場で、パンのなかに1個、餡(あん)が入っているかどうか全品チェッカーで検査します

大森健次 オートチェッカーは、次のような方法で検査しています。まずテストピースを作ります。これは天びんで計量して正確なものを作ります。それをラインに流すんです。何回か流してテストします。それが基準値以内であれば、実際に製品を流しても問題ないということになります。朝、始業時にこのような方法で点検します。

 たとえば、パンの製造工場で、パンのなかに1個、餡(あん)が入ってないものができたとします。これが市場に流れますと大変なことになりますね。そういう事態を防ぐために、製品は全品チェッカーで検査します。このような工程で作業をしています。それでも、操作ミスなどで不良品が出てしまうことがあります。

森川正彦 それは機械の性能のせいではないですから、管理レベルを上げることでしか、解決しません。

自動計量器を規制するとすればどういう方法で規制するのでしょう

横田俊英 では、そういう自動計量器を規制するとすれば、どういう方法で規制するのでしょう。

森川正彦 技術基準を作るだけです。

岩下貞治 たとえばコーヒー店で、200gでコーヒー豆を小分けして袋詰めしますね。で、消費者は内容量=グラム数に関しては、それほど細かなところまでは要求していません。設定は200分の1、グラムレベルでOKなんです。コーヒー一杯の抽出には豆10gが基本です。お客さんは、これが20杯入れられたからOKで、19杯しか入れられなかったのでこれはダメ、とはいいません。そのくらいの計量レベルでOKなんです。これくらいなら、今の機械はなんなくできます。仕業点検をきちんとしていればよいことであり、まず問題が起こったことはありません。消費者からのクレームもきません。

今の自動はかりの性能はすばらしいと思います

大森健次 今の自動はかりの技術水準はすばらしいと思いますよ。チェック用のはかりを置き、チェックすればほとんどOKです。検定の必要はありません。

自動はかりの技術基準はJIS規格になります

森川正彦 先ほどいいました技術基準はJIS規格になります。オートチェッカーと自動充填計量器に関しては、業界で作ったJIS規格がありますから、あれを今の検定検査規則でやっているJISのレベルにあわせて、OIMLとの国際整合性をきちんとさせれば、できると思います。

 技術基準をたてるということは、新しく製品を開発したときには、設計図書とサンプリングのデータを提出する、ということを義務化すればよいことだと思います。

 皆さんは検定というと器差検定のことを思い浮かべられると思います。しかし、私は検定制度の根幹は構造検定であると思います。構造検定の部分は、型式などのちゃんとした技術基準を作っておくことですむわけです。自動計量器では、器差検査などはやりようがありません。そういう意味では検定証印などは、いらないわけです。

計量ミスは機械の問題よりも大部分が人為的な原因が多い

大森健次 量目不良の品物ができれば、量目検査で発見され、メーカーの信用も失われることになります。

岩下貞治 流れる量が一日何トンなどというレベルですから、変な計量をすれば大損害になるわけです。0・1%狂ったってべらぼうな損害です。

大森健次 私は自動計量器では、計量の精度の問題よりもラベル記載ミスの問題のほうが大きいと考えています。これは機械の問題というよりも、大部分が人為的な原因でのミスです。

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