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新たな市場開拓して飛躍はかる

メトラー・トレド(株) フランク マータース社長インタビュー

聞き手は高松宏之編集部長

vol.1

日本計量新報 2013年10月6日 (2982号)2面掲載

2011年から代表取締役

産業機器部門を立ち上げ

−−マータース社長の自己紹介からお願いします。

 メトラー・トレドでは、最初に産業用機器のセールス部門に従事しました。1995年に初来日しました。その後3年間は販売代理店のサポートに従事しました。その後、産業機器部門の市場開拓マネージャーとなり、日本法人の産業機器部門の立ち上げを担いました。
 1998年に、妻とともにオランダに帰国し、オランダでも産業機器部門で6年間、そして科学機器部門で4年間、マネージャーとして従事しました。

レイニン日本法人社長に着任

さらにピペット部門であるレイニンに携わった後、2007年、当時メトラー・トレド日本法人とは別会社であったレイニン日本法人の運営の為に、日本に戻る機会を得ました。
 2011年1月、レイニン日本法人は、メトラー・トレド日本法人に統合されました。
 2011年10月、メトラー・トレド日本法人の代表取締役に就任しました。

日本市場で長期的関係築ける

メトラー・トレドはグローバルカンパニーであり、全世界で、どの国においても同じアプリケーションを提供することができます。日本市場においても、ビジネスを成功裏に収める長期的関係を築けると確信しており、私は日本における生活と勤務を大変うれしく思っています。

精密機器を製造・販売するグローバル企業

−−メトラー・トレドはどのような企業でしょうか。

1万2400人が働く世界企業

先ほども申しましたが、メトラー・トレドは、研究機関、製造業、食品小売業等で使用される精密機器を製造・販売し、サービスを提供する、従業員総数約1万2400人のグローバル企業です。
 2012年の売上高は、23億4200万ドルです。

お客様のプロセスをサポート

R&D、創薬、製造、品質管理、パッケージング、物流、食品小売などお客様のプロセスをサポートするソリューションを提供しています。またメトラー・トレドにとって、技術サービスは製品販売とともに、お客様へ提供するトータルソリューションの重要な一部です。

世界で最初に電子天びん開発

当社の前身であるメトラー社は1945年に、エアハルト・メトラー博士によって設立されました。メトラーは精密天びんにおいて業績が好調なビジネスヒストリーをもつスイスの企業で、世界で最初に電子天びんを開発したメーカーです。
 1980年に、メトラーはスイスの製薬会社チバガイギーAG(現在のノバルティス)の傘下に入りました。

トレド社と合併

1989年に、工業用はかりおよびシステムソリューションのビジネスを展開する、アメリカが拠点のトレド社と合併しました。この合併により最小計量0・0000001gから最大計量100tクラスの幅広い商品を提供できるグローバル企業へと発展しました。
 1997年には食品への金属の混入を防ぐ金属探知機など、プロダクションラインの安全に関するソリューションを手がけるなど、メトラー・トレドは、お客様のプロセスをサポートするソリューションにあわせて、その分野のトップ企業を結集してきました。
 1996年、メトラー・トレドは、チバガイギーAGからアメリカの投資会社であるAEA Investors Incへ売却され、翌1997年11月14日付でニューヨーク株式市場へ上場を果たしました。
 このように、私たちは計量・計測の世界におけるグローバルブランドとして、その存在をゆるぎのないものにしています。

−−メトラー・トレド製品はどこで製造されていますか。

メトラー・トレドの製造拠点

メトラー・トレドの製造拠点は、ヨーロッパ(スイス、ドイツ、イギリス、ノルウェー)、米国、中国です。
 現在、中国には2大製造拠点(上海、常州)があり、2014年の開設に向けて新たな製造施設を建設しています。

アジアでの物流機能強化を

そして、ヨーロッパと米国のロジスティック・ハブに物流機能を集約させています。今後、新たにアジアにおいても物流機能の集約を予定しています。

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