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2011年・関係団体の行動の基本

品質維持しつつ効率化を図る

日本精密測定機器工業会会長 吉田均 


宮下茂

  皆様、新年あけましておめでとうございます。謹んでお慶びを申し上げます。また、旧年中は日本精密測定機器工業会の活動に深いご理解とご支援、ご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も何卒、宜しくお願い申し上げます。

 景況は新興国市場の拡大を背景とした外需に支えられ緩やかな回復が継続していますが、急激な円高の影響により不透明感を増しています。また、内需そのものは依然力強さが感じられない状況です。このような環境下で、低コストを狙った海外への生産シフト、需要が拡大する新興国市場での売上拡大、差異化戦略を打ち出した国内生産、エネルギーや航空機、医療など次世代産業への進出など、ものづくり産業ではグローバル化と多様化が加速しています。

 今年の課題は、このものづくり産業の変化にどのように対応して行くかだと考えています。国内の空洞化も危惧されていますが、本質は市場が新興国に移っているためであり、これは避けられないことです。従って、日本のものづくり技術をどれだけ活かして拡大する市場でシェアを取るかがポイントとなるでしょう。日本で培われたものづくりには品質、信頼、安心があります。それを充分に活かした展開が必要と考えます。一方で、国内でのものづくりでは従来の高品質を維持しながら一層の効率化が重要となるでしょうし、更なる高精度化の要求も増えるでしょう。

 そのどちらにしましても、私ども精密測定機器工業会の役割は更に大きくなるものと考えております。高品質なものづくりや生産の効率化には計測機器は必要不可欠であり、「ものづくりの原点」です。今年も、高精度、高効率、高信頼性、耐環境性、省力化、ローカライゼーションとその測定技術を一段と発展させながら、多様化しグローバル化するものづくりを支えて行きたいと思います。

 最後になりましたが、皆様の益々のご発展とご健勝をお祈りすると共に、更なる力強い回復の年となることを祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 
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