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2008年・関係団体の行動の基本

認証機関として公正なサービス提供を

(財)日本品質保証機構理事長 森本修 


森本修理事長

 平成20年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
 今日、わが国の国際的な産業技術力の強化が求められておりますが、産業技術の基盤に不可欠な計量計測分野のトレーサビリティが極めて重要なものとなっております。また、産業や経済のグローバル化が急速に進展する中で、各国が定める計量標準の国際的同等性の確保、校正証明書の相互承認等、国際的な標準化活動が一段と活発になってきております。
 私どもJQAは、昨年10月に創立50周年を迎え、現在では、基準認証、試験、検査、校正など、多分野にわたって総合的な認証機関として活動しています。
 計量計測事業については、1973年7月より計量法に基づく環境計量器の指定検定機関として検定業務を開始いたしました。現在は検定業務を東京・名古屋・関西・九州の4事業所で行っており、また各都道府県の計量検定所等で定期的に実施する移動検定や、お客様の工場にて実施する出張検定により全国をカバーしております。
 また、計測器の校正業務につきましては、国際的な試験所認定規格であるISO/IEC17025の要求事項を満たす校正機関として、我が国のNITE(JCSS制度)及び米国の試験所認定機関A2LAより認定を取得し、産業界のニーズに対応してきております。国際的に認められた校正技術と長年にわたる豊富な実績により、私どもが発行する校正証明書は信頼性の高いものとして、広く産業界に活用いただいております。今後とも、産業界の多様なニーズに対応すべく、ISO/IEC17025の認定分野や範囲の拡大に努め、総合的な校正サービスの提供を行って参ります。
 このほか、品質マネジメントシステム(ISO9001)、環境マネジメントシステム(ISO14001)をはじめとするマネジメントシステムの認証事業、新JISマーク表示制度における登録認証事業につきましても、計量計測関係分野での活用がされており、これらの事業を通じて、当業界の発展のお手伝いをさせていただいております。
 私どもが行う基準認証、検査、校正という事業は、経済社会の制度インフラであり、それゆえ私ども認証機関には中立、公正、信頼性が不可欠であると認識しております。これからも私どもが計量計測に係わる機関として信頼され続けるためにも、引き続き、産業界や社会のニーズに積極的に対応し、公正・中立なサービスの提供に努めて参りたいと考えております。
 最後になりますが、本年も皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様の一層のご活躍とご健康を心から祈念申し上げます。

(以上)

 
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