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2007年・関係団体の行動の基本

「測定がものづくり」の原点

日本精密測定機器工業会会長 頓所達男


 2007年(平成19年)の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 2002年に始まった景気拡大が戦後最長だった「いざなぎ景気」の期間の4年9カ月を追い抜いたとされました。この間、企業の体質改善が進み、リスクへの耐久力を高め、グローバル経済の下で国際競争に挑戦し生き残りの道を切り開いたのだと言ってよいと存じます。

 しかし、消費に弱さがみられること。米国景気減速の影響でこれから輸出や生産などが弱含み、景気にややもたつき感が出るとしても「腰折れする懸念は小さい」との見通しで、2007年度の実質経済成長率の予測平均(民間調査機関15)はプラス2・1%。2006年度より少し(0・3%程度)低いが、この程度の景気は2008年度まで続くとするエコノミストの見方が体勢だとする新聞記事がありました。「牛歩景気」、「啓蟄(けいちつ)景気」などと呼ばれてもよい。息の長い拡大を望みたいものです。

 私ども精密測定機器工業会におきましても、昨年中は、生産・出荷は順調に推移いたしました。お陰様でもありますことはもちろん、会員企業の努力に敬意を表します。「測定がものづくりの原点」を認識し、国際的なトレーサビリティ体系の確立により、測定の信頼性の評価技術の向上等への取り組みなど、当工業会の役割りの重要性を再確認いたします次第でございます。

 こうした中にあって、精密測定技術はわが国の工業製品の品質を支えるなど、欠くことのできない重要な役割りを担ってまいりました。今後とも、これまで培ってまいりました熟練技能を次世代へ的確に継承し、世界の技術をリードし技術革新を実現するため、人材の育成にむけて当工業会は大切な役割を果たさなければならないと考えております。

 本年も、精密測定専門見本市「光ナノテクフェア」を日本光学測定機工業会との共催で実施いたします。お客様が内包する「測定に関する諸問題」を解決するという、いわゆるソリューションビジネスを進め、国際競争力のある高付加価値商品・サービスを市場に提案して新しい市場を創造し、関係する業界の皆様と共に発展してまいりたいと存じます。

 年頭にあたりまして、本年もよい年になりますよう祈念し、皆様のご繁栄を心よりお祈り申しあげ挨拶といたします。

(以上)

 
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