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  熱中症暑さ指数計特集 2010

特集記事 製品紹介

猛暑続きの夏本番!効果的な予防策で熱中症を回避
日常の運動習慣と暑さ指数計で防ぐ

7月の連休に合わせたように全国各地で梅雨が明け、連日30℃以上の猛暑が続いている。それに伴い懸念されることは、熱中症の発症である。熱中症は、炎天下のグランドや日陰のない歩道、公園などの屋外、また冷房設備のない閉めきった体育館、ホールのほか、一般家庭でも冷房を嫌う人の部屋などの高温高湿環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称。対応を間違えたり手遅れになると、死に至る病態である。適切な応急処置を知っていれば救命できるし、賢い予防策を講じておけば未然に防ぐことがでる。

急に暑くなる日は熱中症に注意

熱中症は、例年、梅雨入り前の5月頃から発生し、梅雨明けの7月下旬から8月上旬、特に突然気温が上がった日などに多発する傾向がある。
 人間が上手に発汗できるようになるには、暑さへの慣れ(暑熱順化)が必要。暑い環境での運動や作業を始めてから3〜4日経つと、汗をかくための自律神経の反応が早くなって、体温上昇を防ぐのが上手になってくる。さらに、3〜4週間経つと、汗に無駄な塩分を出さないようにするホルモンが出て、熱けいれんや塩分欠乏によるその他の症状が生じるのを防ぐようになる。
 こうした暑さに対する体の適応は気候の変化より遅れて起こる。急に暑くなった日に屋外で過ごした人や、久しぶりに暑い環境で活動した人は、熱中症になりやすい。暑さには徐々に慣れるよう工夫が必要だ。
 高齢者は若年者と同等に発汗した場合、脱水状態に陥りやすく、回復しにくいことが報告されている。また、小児・幼児は汗腺をはじめとした体温調節機能がまだ十分に発達しておらず、高齢者と同様に熱中症のリスクは成人よりも高い。

日常の熱中症対策

一番簡単な予防策は、前日または朝の天気予報で気温を確認し、30℃を超す真夏日になるようなら外出を控え、水分を充分取りながら涼しい室内にこもることである。だが大半の人は暑いなかを出かけなくてはならない。
 事業所内や運動施設、学校などでの熱中症の注意レベルを簡単に素早く、また分かり易く計って知らせる熱中症暑さ指数計(暑さ指数モニター、暑さ指標計とも呼ばれている)が、(株)佐藤計量器製作所(東京都千代田区、電話03−3254−8110)をはじめ、数社から発売されている。
 注意レベルの高い時は、意識的に水分を摂り、脱水状態に陥らないよう心がけたい。
 暑熱順化は、日常運動をすることによっても獲得できる。日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけて暑熱順化していれば、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にもかかりにくくなる。

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