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標準温度計2 ー温度計をはかるー

特集記事 製品紹介

東亜計器の標準温度機械では作れない! 熟練の職人技

製作工場を見学

1.毛細管のそりを取るガラス管と球部をつなぐ電気炉 10℃単位で目盛の目安をつける 文字を入れる

左上から
1.毛細管のそりを取る
2.ガラス管と球部をつなぐ
3.電気炉で安定させる
4.10℃単位で目盛の目安をつける
5.文字を入れる

標準温度計を製作する(株)東亜計器製作所の工場を見学した。
 南雪谷の住宅街にある平屋の工場は、温度計のガラス管を加工する部屋とできたガラス管に目盛を付ける部屋の二箇所に分かれている。

ガラス管を加工する部屋は、火を使う関係で室温28℃と真夏のように暑い。ここでは、バーナーを使って、ガラス管と球部を繋いだりガラス管のひずみを取ったりする。

温度計の製作過程でもっとも難しいのは、水銀を溜めておく毛細管のタンクの調節だ。水銀が正確な温度を示す位置にくるように、水銀の量を見ながらタンクの大きさを膨らませたり縮めたり、少しずつ調節していく根気のいる作業である。

できた半製品のガラス温度計は束にして、380℃〜420℃(高温用では500℃〜600℃>)の電気炉に入れて安定させる。

一方、目盛付けをする部屋では、まず10℃単位など一定の区切りを炉を使って調べ、墨で印を付けた後、さらに細かい目盛を手動式の機械で刻み、パンタグラフで文字入れをする。
 仕事は工程ごとに分業しており、「この道何十年」という熟練の職人もいる。

(株)東亜計器製作所は、一般の工場見学も受け入れている。
【見学可能日時】その都度確認
【見学の受付期間】2週間前迄
【受け入れ対象】小学生以上
【最大見学人数】5名
【アクセス】東急池上線「雪谷大塚駅」下車徒歩5分
【見学の申込】大田区産業振興課(03−3733−6183)へ平日9時〜17時のあいだに電話
【ホームページ】「輝け!大田の町工場」


 

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