What's New計量新報記事計量計測データバンクOther Data会社概要出版図書案内リンク
2007年10月  7日(2694号)  14日(2695号)  21日(2696号)  28日(2697号)
社説TOP

日本計量新報 2007年10月7日 (2694号)

ホームページは企業の顔であり経営者の経営姿勢そのものを表現する

企業は製品やサービスを商品としてつくりだして販売して事業を成立させる。企業のなかには販売を主たる事業とするところもあり顧客に商品やサービスなどさまざまな利便を提供して事業を成立させる。自己がつくりだす商品やサービスや利便を顧客に知らせる方法はさまざまであり、とくに凝ったカタログなど用意しなくてもお任せで注文を出す得意客を多く抱えていると経営をしやすい。得意客は信頼を築いているから維持できるのであるが、最善のサービスや利便を提供していないと別のそれが登場するときにもろくも崩れることが多い。実際に新たなサービスを販売する競争相手が次々に現れてくるのでサービスの品質を上げて対応することになる。品質の低いままのサービスの提供を維持しようとすると競争相手を脅迫して排除することがあり、場合によっては業者ぐるみの秘密の価格協定などに頼ることになり、これが談合としてたびたび摘発される。
 計量計測関係の製造企業であれば、製造する製品や提供するサービスその他の商品すべてについて、その内容を詳細にわたって顧客に提示することが必要であり、その方法がカタログなどの印刷物であった。現在ではこれに映像という方法が加わり、インターネットを利用することが普通になっている。企業は技術のノウハウをさまざまな方法で商品に織り込んで販売することになる。計量計測企業のうちエンジニアリングがらみの仕事をするところは、ノウハウがらみの技術内容をカタログなどの書面で提供することができないので、実績として過去に製造・納品したプラントや装置その他を示すことになる。そのようなノウハウがらみの技術を特徴としている企業でも、それをすべて隠してしまっていたのでは本当にそのような技術があるのかどうか顧客には判別できないので、その表現には工夫を要する。

 昔ながらの顧客に頼っていて新規の顧客層の開拓をしないのでは事業の規模は縮小する。新しい大きな市場で事業をすることが企業発展の法則である。同じ市場でも新規の顧客を絶えず獲得することも事業発展の法則である。新規の顧客層を獲得するにはその企業が取り扱う製品やサービスなどの商品を何時でも見ることができるようにして提供することが原則となる。上得意の顧客には商品の内容を詳細にしるした総合カタログなどの印刷物を提供することは、リピート需要を確実に獲得する方法であるので、この方面に抜かりがあってはならない。得意客のリピート需要を獲得することと新規の顧客の開拓の二つのことを調和をとって推進することで事業は発展する。
 インターネットのホームページなどを通じての企業の製品とサービスの提供は、新規の顧客獲得にとって欠かせないことになっている。それは旧来の顧客の信頼獲得にも通じることである。企業の顧客への商品情報などの提供の積極性は、その企業の活力と将来性を具体的に繁栄することが多い。ホームページなどに現れる企業の顧客への情報提供の積極性は企業のトップならびに経営陣の心構えの現れであるから、ホームページの内容が貧弱であったり、薄かったり、覇気が見えなかったりするようではその企業の将来は怪しいことになる。企業にとってホームページは企業の顔であり、商品展示のショールームであり、すべてを顧客に表現する場であるから、企業の姿勢はホームページと並立する。


記事目次本文一覧
HOME
Copyright (C)2006 株式会社日本計量新報社. All rights reserved.