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2011年・関係団体の行動の基本

認定分野の拡大に努める

(財)日本品質保証機構理事長 森本 修

森本修

  2011年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
 わが国経済は厳しい環境におかれていますが、こうした状況においてこそわが国の産業技術力の強化が求められています。その技術を支える基盤の一つとして、計測のトレーサビリティが極めて重要なものとなっております。とりわけ、産業や経済のグローバル化が急速に進展する中で、各国が定める計量標準の国際的同等性の確保、校正証明書の相互受入など、国際的な標準化活動が重要な位置付けとなっております。

 こうした状況の下で、私どもの計測器の校正業務につきましては、国際的な校正機関認定規格であるISO/IEC 17025の要求事項を満たす校正機関として、JCSS及びA2LA(米国試験所認定協会)の認定を受け、国際的に認められた校正証明書の発行により、広く産業界に活用いただいております。この校正業務につきましては、東京、愛知、大阪、九州の4事業所で業務を行うとともに、お客様の事業所への出張校正により全国をカバーしております。

 最近では、ISO/IEC 17025に基づく校正の需要が従来にも増して高まっております。私どもは、これら産業界の幅広い分野の要望に対応すべく、ISO/IEC 17025の認定分野や認定範囲の拡大に努め、総合的な校正サービスの提供を行っているところであります。

 また、1973年7月より計量法に基づく指定検定機関として環境計量器の検定業務を行っております。現在、検定業務を上記の4事業所で行っており、また各都道府県の計量検定所などで定期的に実施する移動検定や、お客様の工場で実施する出張検定により全国をカバーしております。

 これらの検定、校正という事業は、社会の制度インフラであり、今後とも産業界や社会の期待に応え、計量計測分野におきまして中立・公正なサービスの提供に努めてまいりたいと考えております。
 最後になりますが、本年も皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様の一層のご活躍とご健康を心から祈念申し上げます。

 
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