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ライチョウ(雷鳥)(4)

どの山で、ライチョウ(雷鳥)を見ることができるか

 日本にいるライチョウ(雷鳥)は、日本列島本土にいるニホンリチョウとエゾライチョウの二つに分けられておりますが、ここではニホンライチョウのいる山を登山者の記録をもとに探し出したいと思います。ニホンライチョウは日本本土の本州中部の中部山岳地帯にいることになっておりますが、この表現では範囲が広すぎてどこの山にいるかおぼろげですから、実際にライチョウを見たという記録をもとにしてライチョウがいる山を割り出すことにいたします。


1、北アルプス 立山の室堂平付近

 室堂平は、観光バスおよびトローリーバスとロープウエイを乗り継いで普段着で訪れることができますから、誰でもがライチョウを見ることができます。日本で一番ライチョウが見やすい場所です。室堂平付近のライチョウは減る傾向にあります。現在の減少傾向が単なる脈動なのか、生息環境の悪化がもたらした危機的状況なのか判断がつかないようです。

2、北アルプスの乗鞍岳山頂周辺

 乗鞍岳の山頂付近まではバスが運行しておりますから、ここから1時間も歩けばライチョウが棲息するエリアに入ることができます。ライチョウはばすてい付近に姿を見せることがありますが、観光客がごった返す場所は敬遠するのは当然です。

3、木曽の御岳山(3067m)

 御岳山(おんたけさん)は、ロープウエイがかなり高いところまで引かれておりますから、ここに棲むライチョウ(雷鳥)を見るのは比較的楽です。御嶽山(御岳山・おんたけさん)のライチョウは、中部森林管理局の平成13年度の調査でその生息数は約三十年前と変わらないという結果が出ております。その数は約70羽ということです(一部未調査値域あり)。

 調査は希少野生動植物種保護管理事業の一環として北アルプスおよび白馬岳周辺ににつづいて実施されたもので、委託を受けた信州大学の中村浩志教授(鳥類生態学)の研究グループがライチョウが番(つがい)をつくる6月に調査を行いました。標高2,500m以上の地点で調査を行ったもので、11人の調査員が五m間隔で並びライチョウを探し、また糞の痕跡調査しました。この結果、四十八羽のライチョウが確認され、このうち番(つがい)は十八組で平均卵数は5.3個でありました。1972年に旧長野営林局が同じ場所で、同じ方法によって行った調査のときとほぼ同数でのライチョウの数であった。また雄(オス)、雌(メス)の比率もほぼ同じであった。この調査の結果から出された評価としては「良好な繁殖状況」というものであありました。

 しかし問題点も指摘されている。それは高山帯には棲息しないはずのキツネやカラスによるひななどへの被害が推定されたからです。調査エリアのなかで見つけたキツネの糞にライチョウのひなの死骸が混じっていたのです。またライチョウの卵の殻にカラスがつついた形跡もありました。登山者によって捨てられた食糧の食べ残しを狙って、キツネやカラスが高山帯に移動しているのです。高山帯における登山者の食べ残しを狙うキツネとカラスがそのついでにライチョウ(雷鳥)に手を出すという玉突き現象を起こしているのでしょうか。

 交通環境の利便が自然と動植物に影響を及ぼすようですから、人の側が注意してできる最大のことはしておかなくてはならないようです。平成13年度には同局により雨飾山のライチョウの調査も行われました。同局に雨飾山であライチョウを目撃したという情報が寄せられていたことから、調査を実施したものです。結果は雨飾山ではライチョウの棲息も繁殖も確認されませんでした。

4、白馬岳

 中部森林管理局は平成13年度に白馬岳に棲息するライチョウの糞を採取して大腸菌、黄色葡萄球菌、サルモネラ菌の保菌状況を調査しました。その結果は陰性でした。

5、笠ヶ岳(2898m)

 所在地が岐阜県吉城郡上宝村となる笠ヶ岳の山頂付近でライチョウを見ることができます。2001年7月22日午後に目撃され写真も撮られております。この一帯にライチョウは広く分布しております。

6、三俣蓮華岳

 この付近でも頻繁にライチョウが見られます。双六小屋付近、双六池付近でも目撃されております。この界隈にはライチョウがそこそこの数棲息しており、子連れの姿で頻繁に現れて、登山者を楽しませてくれます。

7、常念岳

8、大天井岳

 大天井岳から常念小屋にかけてもライチョウが棲息し、繁殖を証明する子連れのライチョウも頻繁に確認されており、写真も撮られております。

9、蝶ヶ岳

 この一帯の山にはライチョウ棲息します。2003年6月8日には夏毛に移行中の斑もようのオスのライチョウが確認され写真も撮られております。

10、前穂高岳

 穂高岳一帯にはライチョウが棲息します。前穂高岳付近でもメスのライチョウの写真が撮影されております。

11、甲斐駒ヶ岳

 南アルプスの甲斐駒ケ岳山頂周辺にも棲息しており、写真撮影もされております。

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