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日本計量新報 2010年3月21日 (2814号)

良いウェブサイトは多くのアクセスを取り、企業活動を成功させる

「ブログを見ました」あるいは「パソコンで見ました」と、ウェブサイトで掲示した情報内容の問い合わせを受けて、驚くことがある。
 インターネット用語では、ウェブサイトとブログは別々のものとして区別している。ウェブサイトとブログを併用して情報提供している場合、両者の区別の付いていない人から、ウェブサイトの方に掲載しているはずの情報内容について「ブログを見ました」と言われると、「ギョッ」と驚くのである。

  広い視野からみれば、ブログはインターネットの世界におけるウェブサイトの一つである。
 インターネットとは、TCP/IPという通信プロコトル(ネットワーク上での通信手順)を用いて全世界のネットワークを相互に接続した巨大なコンピューターネットワークのことで、ウェブサイトとは、その上にあって、特定ドメイン名の下にまとまったウェブページの集合のことである。
 ウェブサイトのことをホームページと呼ぶことがあるが、ホームページ (homepage) とは、本来はウェブブラウザを起動した時や、多くのウェブブラウザに存在するホームボタンを押した時に表示されるウェブページを指す用語で、スタートページともいわれる。

 ブログとは、文章や画像などを時系列順に配置したウェブサイトである。「WebにLog(記録)する」という意味で二つの単語を繋げて作られたWeblog(ウェブログ)という言葉から転じてBlog(ブログ)と呼ばれるようになった。ウェブページのURLとともに覚え書きや論評などを加えログ(記録)していることもある。ウェブサイトに比べて文書や写真の掲載をごくわずかの手続きで行うことができるが、インターネット上での情報閲覧のための効力はほとんど同じであるため、近年爆発的に広まった。
 ウェブサイトはその使用権をプロバイダーから買うことが多いのに対して、ブログはその使用権をブログの提供者から無償供与されることが多い。その代わりに、ブログはある程度体裁が定まっており、ブログ提供者にブログ上の広告掲載権などがある。あらゆる事柄において自己に支配権があるウェブサイトとは異なり、間借りのウェブサイトと理解される。
 ブログの場を提供する側は、広告掲載権などを持つことで運営の利益があり、ブログを使用する側はごく簡単に自分のサイトを運営することができる。

 インターネットの世界に情報を発信してビジネスをしている人たちは、本格的なウェブサイトととブログを組み合わせて運営していることが多い。
 ウェブサイトに基本的な情報を置いた上で、更新頻度の高い情報は、手軽に更新できるブログで発信するのが一般的であるが、最近は、ブログでもカスタマイズ機能が高まっており、工夫次第で本格的なサイトと変わらない体裁をとることができる。

商品世界では、機能、性能、人に訴える感性性能、品質そしてサービスが売れるための条件になる。全く同じ商品を売る場合には、機能や性能は同一なのでサービスと価格が販売の決め手になる。企業間の製品競争の場合には、製品が違うので、さらに決め手が多様化する。
 そうした製品情報、商品情報その他企業情報などを提供する手段や方法として、インターネットを利用した情報提供が決定的な意味を持つようになっている。自分でウェブサイトを持たなくても、地域の商工会議所その他の組織が関連企業の事業内容などを紹介することが多いから、活動している企業は何らかの形でインターネット上に登場する可能性が高い。そうしたなかで大事なのは、良い形での登場の仕方である。たとえば「計量器」とか「計量計測」という用語でインターネット上で検索したときに、何番目に表示されるかによって、企業イメージや商品販売の多寡が決定づけられる。
 良い情報を提供して、ウェブサイトあるいはブログに多くのアクセスを寄せてもらえるよう、運営にはしっかりした気構えや体制をとることが求められる。

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