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計量新報 2006年 6月11日発行 /2634号 6面


資料

計量標準の供給開始と校正範囲の拡大(1)
計量行政審議会平成17年度第1回計量標準部会資料より

参考資料1-1

特定標準器及び特定副標準器の取り消し等について
(トルクバランス型電力用交直比較器)

1.背景

 現在、電力及び電力量の標準については、日本電気計器検定所が保管する「トルクバランス型電力用交直比較器」が特定標準器に指定されている。この特定標準器は1960年代に開発されたもので耐久性が失われつつあり、当初の不確かさを維持することが困難な状況となっている。
 今般、日本電気計器検定所において新たな特定標準器「電力電力量校正装置」の開発が進み、現在と同等の標準供給範囲を維持しつつ、不確かさの向上が可能となった。これより、特定標準器を「トルクバランス型電力用交直比較器」から「電力電力量校正装置」に変更することとする。

2.新たに指定する特定標準器
 電力電力量校正装置(日本電気計器検定所が保管するもの)
3.取り消し予定の特定標準器
 トルクバランス型電力用交直比較器(日本電気計器検定所が保管するもの)
 時分割型電力測定装置及び高速パルス型標準電力量計(日本電気計器検定所が保管するもの)

4.取り消し予定の特定副標準器
〈編集部注:平成17年度第1回計量標準部会は2005年10月25日に開催されました。文中の「指定」「取り消し予定」は、05年12月1日付で告示されています〉

5.計量標準供給体系


参考資料1-1

特定標準器の指定及び校正等の実施について
(電力電力量校正装置)

1.背景

 電力及び電力量標準は、産業社会を根底から支える電気エネルギー測定の基盤であり、全ての社会が享受している測定量でもある。近年、地球環境保全の観点から、省資源、省エネルギー、自然エネルギーの有効活用あるいはこれらの対策に伴う負荷の多様化による電源品質の問題等注目を集めており、不確かさの小さい電力及び電力量の標準供給に対するニーズが高まっている。
 現在、日本電気計器検定所が所有している電力及び電力量の特定標準器は、1960年代に開発されたもので、長期間の使用により、耐久性が失われつつあり、当初の不確かさの維持が困難になっている。

(次号以下につづく)
 
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