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どうなるの

計量士 平井 外成 


 ケイタイデンワやコンピューターが進んでくると、計量士はどうなるかと想う。

 病から5年すぎ年も年となり、計量士を辞めようかとも考えるときもあり、もう少し力を入れてみようとも想う。

 というのは、仕事にしろ、法律にしろ、どうなるのか疑問になる。これも、民間の計量士だからかもしれない。民間というものは、公の人に一歩譲ってきたようである。ところが、世の中に厳しくなると、例えば愛知県の場合、計量士会の役員は全部民間になったのである。他の県は知らないが、民間人の力が強くなってきたのである。それに、ISO・JISの企業のことも、変わりつつあるということである。はっきりいって、自動車の「トヨタ」のことを悪く言えなくなったのである。良いものは、良くなり、悪いものは、悪くなる。悪くなれば生き方を変えるしかないのである。

 もうひとつに、若い人が少ないことである。未来がないのであろうか、計量士になっても若い人が名乗らないのであろう。このことも気になるのである。現役となり、仕事をやっているが、今後どうするのか、どうあるべきかを考えたい。

流通業の課題

 消費者について考えてみよう。今までお客様であれば、云われることが正しく正確だと信じていたようですが、法令の知らない人が言ってることだから、全く正しいとは考えられないことがあり、そこに計量士がいて答えることになる。時代はそういうように変わったと思う。消費者は神様から、わかってもらえる消費者になる。

 流通業は、いろんなことがあることは知っているが、相談される計量士が良い人だと思う。消費者お客様を、おそれのないちゃんとした相談される計量士となることが大切である。

ISO・JIS化の課題

 工場、生産業になる業者は、人を置き、わけのわからない規則等を基にして動き、努めている。そこには、品質管理とか生産管理に努力されている。その一部の計量士の場合、色々難しいことがある。ISOの場合、主に取引に影響する質量計は計量士にまかせておけばよい。などである。

 JISの場合、法に関することは、計量士に出てもらえばいいのである。ともかく、改正中なので、わからないが、どうなるのか、これからのことである。

 代検については!!

 計量士に代検がある役所では、とにかく、この制度があるので従うしかないのが現状である。全国ではどうなっているのか知らないが、愛知県名古屋市の場合、かなり進んでることは間違いないのである。特定市の多い愛知県は、新しい市になってどうなるのか気になるのである。ともかく、やるしかないのではないか、民間活用の最たることにならないと、どの市も県も、どうにもならなくなるとおもうから県、市に早いこと、予定を出すことである。それに対して答えるのが、計量士だと考える。代検だけはガンバルしかないのだと思う。

 いろいろなことがあり時代が変わる今日今頃、計量士たる者が、法律とか消費者に、惑わされずなく、話し合って、時代に逆らうことなく解決していかなければならない。私の場合、どうするのか、自分の智が衰えてきたので、淋しい思いをしている。それでも強く生きたいのである。

(以上)

 
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