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2011年・関係団体の行動の基本

組織の存在意義を深め活性化を図る

日本硝子計量器工業協同組合理事長 横田賢次郎

横田賢次郎

  新年おめでとうございます。組合員各位におかれましてはどのような新年をお迎えでしょうか。台頭する中国経済、輸出立国で追い上げる韓国経済、そして国内産業への影響、また、世界2位の人口国インド、政治経済ともアジアを語らないことはできない現状など様々なニュースがありました。

 さて、昨年4月に渡部勉様が逝去されました。1972(昭和47年)から2002(平成14)年まで組合理事長として組合運営にご尽力され、材料の共同購入、水銀処理装置の開発から組合事業としての共同廃棄処理、あるいは若手経営者の育成の会、温度計などのJIS委員会と様々な面でご活躍されました。理事長退任後は一理事として大所高所から組合運営にご協力をいただきました。ここに改めてご冥福をお祈りすると共に組合を代表して感謝申し上げます。

 次に年度末から新年度にかけて事務局の退職が続き、関係各位を始め会員各位にはご不便をお掛けしたことお詫び申し上げます。

 6月より新しい方が事務局員として勤務しております。彼女は大手商社を退職後組合事務局へ入りました。組合事務ツールであるパソコンにも明るく、事務局として大変心強い方です。会員各位もどうぞご協力をお願い申し上げます。

 7月末に東京都環境局産業廃棄物対策課から廃棄水銀についての問い合わせがありました。これは都内の複数の焼却場から気中水銀が規定値より大幅に検出され、水銀がゴミとして廃棄されたという件でした。
 担当部局へ行き、組合としては従来通り廃棄水銀は組合でとりまとめており、水銀処理業者との契約書、直近の廃棄書類を示し正常な処理をしている旨の説明をして了解を得ることができました。まさに、団体組織である組合が在ることにより対処できたことで、個々の事業者であればその説明あるいは処理に時間と費用を掛けねばならないことになるでしょう。ここに改めて組合事業の存在価値を確認することができました。

 本年、組合は60周年を迎えます。人生で云えば還暦を迎えることと同じです。そのお祝いの記念式典を、5月25日、インターコンチネンタル東京ベイで開催しますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 さて1951(昭和26)年、組合設立当時に掲げた4項目を見てみますと、(1)相互扶助の精神を基調とする団体の力による共同事業の実施、(2)弱小企業といわれる組合員の自主的経営と経済活動の促進、(3)天下の公器を製作するという自負心による良品製作の推進、(4)専門化、高級化という市場開拓による適正価格の維持と、どの項目を見ても現在に当てはまり、先人たちのすばらしき思いが溢れています。
 私ども組合は、日本ではひとつしかないガラス製温度計などの製造事業者の団体です。小さな組織ですが、共同でできる事業は多々あるかと思います。現在行っている、材料の共同購入・共同規格、あるいは廃棄物の処理もあります。
 このように組合の存在意義を深め、我々団体でしかできないことを考え、組織の一層の活性化を図ることで邁進をしたいと考えています。組合員はもとより、みなさまの一層のお力添えをお願いする次第です。
 なお、本年も関係官庁、関係団体、関係各位皆様のいっそうのご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
 以上、年頭にあたりご挨拶申し上げます。

 
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