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2008年・関係団体の行動の基本

省エネ・環境保全の一助となる製品やシステムの提供

(社)日本電気計測器工業会会長 内田 勲


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 新年あけましておめでとうございます。2008年の年頭にあたり、ご挨拶申しあげます。

 昨年、当工業会(JEMIMA)が発表した「電気計測器の中期予測」によりますと、2007年度の電気計測器の売上高は、前年度比4%増の1兆円を超える見込みとなりました。2008年度以降も海外での売上増を中心に継続した成長が予測され、当工業会に課せられる社会的責任は、今後ますます大きくなってまいります。

 関連する市場に眼を向けてみますと、国内市場については、素材産業を中心として活発な設備投資が行われているものの、市場全体としては、決して楽観できる市況ではありません。一方、海外市場においては、中国、東南アジア、中東、欧米などの地域で、大型プロジェクトへの投資が活発に行われており、関連市場全体の成長を牽引している状況です。

 また、経営環境としては、円高や原油高の中で、企業間の競争がさらに激しさを増してきております。各企業は、こうした厳しい経営環境の中で、コストダウンや品質の向上を進めると同時に、市場ニーズに対応した技術開発を継続的に進め、国際競争を勝ち抜いていく必要があります。

 本年は、工業会として特に、省エネルギー・地球環境保全問題に注目すべき年であると考えています。7月には洞爺湖サミットも開催され、この問題はさらに拍車が掛かるものと思われます。当工業会の会員各社が、自らCO2削減を実行することは当然のこととして、ユーザーの皆様に対して省エネ・環境保全の一助となる製品やシステムを提供していくことが大きな使命になってきていると認識しています。ぜひご協力をお願いいたします。

 さて、JEMIMAは、本年創立60周年を迎えます。JEMIMAをより活性化し、時代を先取りする発信力のある工業会にしていくために、活動と事業に関する方針、役割を見直した中期ビジョンの策定を検討しています。この中期ビジョンには、より良い社会基盤の構築への貢献や省エネ・安全・環境問題への貢献なども盛り込み、必ずや会員企業の期待に応える内容になるものと思っております。

 4月には日本橋蛎殻町に新しい計測会館が落成します。工業会のロゴマークも刷新し、新しいJEMIMAに生まれ変わります。加えて5月には、IEC/TC65プレナリ会議が京王プラザホテルで開催されます。これも国際標準の観点から見ると重要であり、ぜひ成功させたいと願っています。

 これからも会員各社が知恵を出し合うことで、付加価値を提供し、世界中に広がるユーザーの皆様から喜ばれる工業会にしていきたいと思っておりますので、よろしくご協力をお願いいたします。

 最後に、皆様のご発展とご多幸を心から祈念いたしまして、私の年頭のご挨拶とさせていただきます。

(以上)

 
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