ホーム計量関係機関および団体の行動の基本2008年・関係団体の行動の基本(2008年一覧)>日本精密測定機器工業会

2008年・関係団体の行動の基本

測定が「ものづくり」の原点

日本精密測定機器工業会会長 頓所達男 


頓所達男会長

 新年あけましておめでとうございます。
 2008年の新年を新たな気持ちで迎えられたこととお慶び申し上げます。昨年を振り返ってみますと、一昨年の後半に戦後最長のいざなぎ景気を越えて以来、我が国経済は、設備投資や輸出を牽引力に、潜在成長率なみの巡行速度で拡大を続けて参りました。
 すなわち、一部で調整局面があったりして、拡大のテンポが少し鈍ったように思いますが、ここまでのところ、落ち込むようなことはなく、国内景気は回復基調が持続しており、足もと堅調なことから、この後も総じて安定成長を維持するものと言われております。どうか、息の長い景気でありますこと、祈念する次第であります。
 しかし、高騰を続けている原油価格とその影響は今後も注視しなければなりません。既に、上場企業の経常利益が5年ぶりに減少に転じたとの報道もあります。また、07年新車販売台数が前年実績を下回ったのではないでしょうか。
 近時の米国におけるサブプライムローン問題を発端とする米国景気の減速、それに伴う株価とドルの下落が日本にも影響しております。先行き景気の減速感が強まり、厳しさも見え隠れすることが予想されます。
 日本が内包する諸問題では、人口減少社会における国内市場縮小があります。そのようななかでの「ものづくり」と「労働のあり方」など、それに、資源の問題、CO2削減問題、国際貢献と国益の問題、これらはその行方を憂えるのではなく、行く手を切り開いて行かなければなりません。
 いま、工作機械の受注は輸出が引き続き好調で、特に欧州・アジア向けの伸びが大きいと言われています。マザーマシンを中心として、関連する諸業界におきましても好調であります。
 私ども、精密測定機器の業界では、「測定がものづくりの原点」と認識し、常に技術革新のなかで、高精化・高速化・省力化といった測定に関するニーズに応えるべく、デザイン・ソリューションの提案をして参りました。今後も、国際競争力のある高付加価値商品・サービスを市場に提案し、いわゆるソリューションビジネスを進め、新しい市場を創造して、関係する業界の皆様と共に発展をして参りたいと存じます。本年もよろしくお願い申し上げます。

(以上)

 
↑ページtopへ
ホーム計量関係機関および団体の行動の基本2008年・関係団体の行動の基本(2008年一覧)>日本精密測定機器工業会