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2019日本科学機器協会の平成31年新春賀詞交歓会
2019年1月15日 グランドプリンスホテル高輪

                    

2019年日本科学機器協会の平成31年新年賀詞交歓会開く
2019年1月15日、 ランドプリンスホテル高輪で

 日本科学機器協会の2019年新年賀詞交歓会は、 2019年1月14日(火)16時分から、東京都品川区のグランドプリンスホテル高輪で開かれ、300名以上の会員と来賓が参加して開かれた。


登壇してあいさつする矢澤英人会長


会場のようす


新年のあいさつをする矢澤英人会長


来賓祝辞・玉井優子経産省製造産業局産業機械課課長


 16時から講演会が開かれた。

 講師に松本紘理化学研究所理事長を招き、「百年後の社会のために科学ができること」を講演した。

 17時半から、会場を移して新春賀詞交歓会を開いた。

 会は、まず国歌斉唱があり、つづいて矢澤英人日本科学機器協会会長が次のとおり年頭のあいさつをした。

 本会は、戦後間もない1945年12月10日に日本理化学機器協会として設立されましたが、実はそれより前に本会のルーツとなる東京理化学器械同業組合という組織がありました。東京理化学器械同業組合は、大正8年1919年に設立、今年は同組合設立から100年目にあたります。

 東京理化学器械同業組合が歴史に遺した大きな業績として、科学機器業界初の総合カタログ「TRK」を発刊したことが挙げられます。「TRK」は、多品種で複雑精密な製品類をまとめあげるという至難の事業であり、業界の団結力の象徴というべき成果でした。「TRK」は全国三万カ所のユーザーに提供され、科学技術立国である我が国の礎を築くことに貢献し、分析機器・科学機器遺産 第1号に認定されております。

 組合設立から100年後の今「TRK」の芽は、現在の「科学・分析機器総覧」へと受け継がれ、研究者必携の書として高い評価をいただいております。

 今年も「科学・分析機器総覧」の2019年版を9月に発行し、「JASIS 2019」で無償配布いたします。

 アジア最大級の分析・科学機器専門展である「JASIS 2019」は、9月4日から6日までの3日間、幕張メッセで開催。さらにJASISの初めての関西展開として、2月5日から7日までの3日間、グランキューブ大阪で「JASIS関西 2019」を開催いたします。

 「JASIS 2019」と「JASIS関西2019」へぜひご来場いただき、最先端科学・分析システムとソリューションに接し、歴史ある業界カタログ「科学・分析機器総覧」をお持ち帰りいただきたいと思います。

 さて、近年、日本の製造業の品質問題が次々に発覚し、日本製品の信頼が揺らいでいます。失われた信頼回復のためにも、今まさに、ものづくりにおけるビジネスモデルの構築が重要と考えます。

 AI、IoT、ビッグデータ、デイ―プラーニング、クラウドなど革新的技術が、産業や社会変革をもたらしつつあり、科学技術の成果が果たす役割は大きいと思います。
 これらの新しい技術の潮流は、第5期科学技術基本計画(平成28年度〜32年度)の中で掲げられた、世界に先駆けた「超スマート社会」(Society5.0)の実現への過程において、少子高齢化、人手不足、生産性向上への解決策になり得ると確信しております。

 2018年のノーベル生理学・医学賞は本庶佑京都大学教授が受賞されました。同氏が受賞記者会見の中で、国が長期的展望をもって、基礎研究にもっと支援すべきと訴えておられました。過去の歴代ノーベル賞受賞者も、応用研究に力を注ぐ最近の風潮が、独創性や未来を先取りする研究の力をそいでいるとも指摘されています。

 一方、学術研究を支える科学研究費助成事業(科研費)は1939年の創設から80年目を迎えており、科研費を使った研究者の中からノーベル賞受賞者も多く誕生しています。日本の科学技術力はこのところ低迷気味と言われていますが、科研費の役割を見直し、改革を模索する動きに注目したいと思っています。

皆様のご健勝とこの1年間のご活躍を祈念し、年頭のご挨拶といたします。


つづいて来賓を代表して、経産省製造産業局産業機械課課長と文科省科学技術・学術政策局研究開発基盤課課長から新年の祝辞があり、
その後乾杯して、賀詞の交歓となった。
 

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