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日本計量新報 2008年5月18日 (2724号)より掲載

私の履歴書 鍋島 綾雄  

日東イシダ(株)会長、(社)日本計量振興協会顧問、前(社)宮城県計量協会会長

目次

37 私の健康法 2772号

 日常生活に溶け込んでしまった生活習慣の中で健康に役立っていると思われることを幾つか挙げてみると、

1毎朝、朝食前に大きな梅干が入ったお茶を飲むことは先に触れたとおりだが、それに引き続き毎朝家内お手製の野菜ジュースを戴く。小松菜、にんじん、りんご、レモン等を入れるのだが、長年の習慣でこれがないと落ち着かない。

2もう一つ習慣になっているのが靴下を立ったままで履くこと。

 これも30年近く続けているが、片足で立って靴下を履くのはバランス感覚を養うのに大変役に立っているように思う。年を取るにつれて片足で立ったまま靴下を履くのは少しフラフラするようになったが、座って靴下を履こうとは思わない。

3足の裏は第2の心臓といわれているが、いぼいぼのついたゴムマットで毎日10分間足踏みをして刺激する。これは2030分歩いたことに匹敵する効果があるそうである。それにストレッチとラジオ体操を20分、合わせて1日に1時間体をほぐす。すっかり習慣になって、やらないと忘れ物をしたようで落ち着かない。

4現役で毎日会社に出社していること自体が健康法であるが、出来るだけ歩くことにしている。会社は3階建てでエレベーターがないので、1日に何往復も階段の上り下りをする。東京に行くとボケ防止を兼ねて専らJRと地下鉄を利用し、タクシーは使わない。計量会館によく通ったが、JR市ヶ谷駅で降りて会館まで歩いた。かなりの坂道で20分余りかかるので駅の階段の上り下りを加えると相当の運動量になる。これを苦にせず歩けるうちは、未だ元気な証拠だという目安にしている。

570才になってパソコンに挑戦した。先ずキーボードアレルギーを克服する為にローマ字入力にチャレンジ、両手でアルファベット毎にキーにタッチする指とキーの位置を覚える練習をした。慣れるに従って違和感も無くなりスピードも速くなった。

 今では所謂ブラインドタッチ、即ちキーを見ずに画面を見ながら入力できるのが自慢である。指を動かすことがボケ防止にとてもいいと聞いている。因みにこの履歴書の原稿も思いつくままにパソコンで入力したものである。

 58才で心臓手術を受けたとき、医者から後10年は大丈夫だろうと言われた。家内は私の命は後10年と腹をくくったようだ。それが10年どころか25年も経ってしまった。単に長生きをしただけでなく、何処も悪い所もなく一病息災の見本のように元気一杯で83歳を迎えることが出来て、つくづく幸せを感じている。

 この年になると同級生の大部分は体の何処かに故障を抱えている。仮に本人は元気でも、奥さんの方が病気でその面倒を見なければならないというケースが非常に多い。

 私たちのように結婚以来58年間夫婦揃って元気なのはきわめて稀なケースと言えよう。

 当面の目標は2年後のダイヤモンド婚、5年後の米寿を二人揃って元気で迎えることである。

 この年まで夫婦揃って元気なことが何よりの幸せと感謝しつつ、拙い文章をおわります。

 長い間お付き合いを頂き有難うございました。

(おわり)

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