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日本計量新報 2008年5月18日 (2724号)より掲載

私の履歴書 鍋島 綾雄  

日東イシダ(株)会長、(社)日本計量振興協会顧問、前(社)宮城県計量協会会長

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30 宮城の協会の顧問さん達 2765号

 私が会長になったとき、協会には顧問の制度がなかった。私はこれからの協会には県会議員クラスの顧問が必要と考えていた。しかし、検定所や商工労働部の主管課では議員が顧問になることを嫌がった。

 会長になりたての頃はものが言えなかったが、段々心臓も強くなって23年後に顧問を置くことを強行した。

 最初に陸士の大先輩である桜井さんのご子息の桜井県会議員に白羽の矢を立て、顧問になって頂いた。若手のバリバリの県会議員だった桜井さんは行動力もあり将来を嘱望されていた方で、協会のためにも県にいろいろと働きかけてくれた。顧問設置の効果が出始めた矢先、惜しいことに急逝されてしまった。

 後任は私の知り合いでもあり、協会の千葉副会長も応援している亀谷県会議員が良かろうと言うことになって顧問就任をお願いした。そして亀谷顧問体制がしばらく続いたが、亀谷さんは参議院議員選挙に挑戦して見事当選された。ご本人からは協会のために後輩の議員を紹介しようかという申し出もあったが、私は参議院議員のまま顧問を勤めて頂く事をお願いしてご本人のご了解を頂いた。協会としては参議院議員が顧問ということで鼻が高かったが、亀谷さんは選挙に弱いところがあって3期目に落選してしまった。落選してからも顧問を続けて頂き、亀谷さんは再起を期して参議院選に挑戦したが、残念ながら果たせず病を得て亡くなられた。

 二人続けて顧問に亡くなられるという不運に見舞われて、後任選びに又頭を悩ますことになった。私はこの際長男が所属する若手のグループが支持している村井嘉弘県議が適任ではないかと考え、ご本人にお願いをしたところ、快く引き受けて頂いた。

 松下政経塾に学び政治の志の高い村井さんは2005(平成17)年40代で宮城県知事選に立候補し、期待通り見事当選された。これは協会にとっても大変嬉しくお目出度いことだが、今度はまさか知事に顧問を続けて頂くわけにも行かず、村井さんに後任を推薦して貰って現在では若手の石川県会議員に顧問に就任して頂いている。

(つづく)

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