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 2003年4月6日(2485号)


■業務用大型ガスメーターに不具合 −遮断弁の作動不良、ガス漏れの可能性− 都市ガス業者は点検と全数交換を実施

 大規模料理飲食店、ホテル、工場など主として業務用に使用する30号以上の大型ガスメーターの一部に、遮断弁の作動不良や微量のガス漏洩が発生する恐れがあることが判明した。都市ガス事業者など対象メーターを設置している事業者は、該当製品の点検と全数交換を実施する。一般家庭で使用するガスメーターに問題はない。

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  不具合が見つかったのは、2000年2月から2003年3月までに愛知時計電機(株)が製造した業務用大型ガスメーター部品(遮断弁)と、2002年8月から10月に(株)金門製作所が製造した業務用大型ガスメーターの一部。愛知時計電機製メーター6971台(うちLPガス向け375台)、同社遮断弁組み込みのガスメーター1万5717台、金門製作所製メーター1328台(うちLPガス向け30台)が該当する。

 該当する愛知時計電機製(同社の遮断弁を組み込んだメーターを含む)のガスメーターは、メーター内に組み込まれている遮断弁の一部に、弁を繰り返し作動させると弁の動作に伴って摩耗粉が発生し、それが堆積することにより、地震時等にガスを遮断する機能が適切に作動しなくなる可能性がある。摩耗粉が発生しやすくなるのは、遮断弁軸受け側の材質をステンレス系に変更を行ったことと、業務用大型ガスメーターに用いている遮断弁が重くスライドする距離が長いことが影響している。

 金門製作所のガスメーターについてはメーター組立工程における品質管理の不備からメーター配線保護チューブの継ぎ手のナット締め付け不足のため緩みを生じる可能性があり、このため同チューブを伝わり本体上部のコントロールボックスを経て微小なガス漏えいが発生する可能性がある。

 都市ガス事業者など対象メーターを設置している事業者は、該当製品の点検と全数交換を実施する。対象の顧客にダイレクトメールで通知するとともに、ホームページなどでも対策と該当メーターを公表している。

 今回、不具合が見つかったのは業務用の大型メーターであり、一般家庭で使用するメーターとは色(業務用はグレー、家庭用はクリーム色)、大きさ(家庭用は高さ45p以下)、形状などが異なっているので簡単に区別できる。

 2003年4月6日(2485号)

 

 ■メトラー・トレド社長に細田裕之氏 ラング前社長はアジア・パシフィック地域担当本社重役に専念

 世界トップの計量機器メーカーのメトラー・トレドの日本法人であるメトラー・トレド(株)(東京都大田区平和島)代表取締役社長に、4月1日付で細田裕之氏が就任した。カール・ラング(Karl M. Lang)前社長は当面の間日本で新社長をサポートしながら、アジア・パシフィック地域および本社重役としての職務を遂行する。

 メトラー・トレドグループ(本社スイス、ニューヨーク株式市場上場)は、計量機器分野で世界シェア25%を誇る、リーディングカンパニーである。細田氏の社長就任は、アジア・パシフィック地域での日本市場の大きさと将来の更なる飛躍をめざして専任の日本人社長を起用することにしたもの。これまでは本社重役でアジア・パシフィック地域責任者のラング氏が日本法人社長も兼務していた。

 細田新社長は45歳。信州大学で化学工学を専攻し、1981年に卒業。日本の紡績会社を経て外資系企業に転職。日本ミリポア(株)、ワーナー・ランバート(株)で営業、マーケティングの仕事を歴任。パッカードバイオサイエンスジャパン(株)で日本法人の社長に就任し、パーキンエルマーライフサイエンスジャパン(株)では米国本社副社長(バイスプレジデント)も兼任した。趣味はゴルフ、スキー。メトラー・トレドグループは同氏の若さ、豊富な営業、マーケティングおよび社長経験に期待している。

 2003年4月6日(2485号)

 

■ 日電検人事


日本電気計器検定所=▽経営企画室長加藤隆(関西支社尼崎事業所長)▽検定管理部長伊藤真市(検定部長)▽検定部長永井哲夫(経営企画室長)▽北陸支社長高田雅弘(中部支社検定第1課長)▽関西支社長高嶋富雄(総務部課長)▽四国支社長大原啓市(九州支社熊本事業所長)▽関西支社京都事業所長中西林助(東北支社総務課長)▽関西支社尼崎事業所長大木喬夫(技術研究所課長)▽中国支社岡山事業所長矢吹鴻一郎(関西支社京都事業所長)▽九州支社熊本事業所長土岐芳之(中部支社検定第2課長)(4月1日付)

【組織変更】東北支社盛岡事業所を東北支社に集約・統合(4月1日付)

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