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 2003年3月23日(2483号)


■<JCSS校正事業者が認定から登録へ> 今国会に内閣提出法案、参議院で審議中 −経済産業省関係8法の改正案として− 行政の裁量余地なくす公益法人改革の一環

   計量法トレーサビリティ制度のJCSS校正事業者を「経済産業大臣の認定を受けることができる」から「経済産業大臣の登録を受けることができる」ように計量法を改正する法律案が3月17日、参議院へ提出された。計量法など経済産業省関連の8法を一括して改正する「公益法人に係る改革を推進するための経済産業省関係法律の整備に関する法律案」で、参議院から先に審議される。この法律案は、公益法人改革の法改正の一環であり、要件を明示して登録制にすることにより行政の裁量余地をなくすのがねらい。(関連記事3面)

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 計量法トレーサビリティ制度のJCSS校正事業者は現在、計量法第百四十三条で「計量器の校正等の事業を行う者は、経済産業省令で定める事業の区分に従い、経済産業大臣に申請して、その事業が次の各号に適合している旨の認定を受けることができる」と規定されており、経済産業大臣が認定する制度である。法律案はこれを「経済産業大臣に申請して、登録を受けることができる」と改正する。登録に関して必要な手続は、経済産業省令で定める。

 法律案は第百四十三条2項で「経済産業大臣は、前項の登録の申請が次に掲げる要件のすべてに適合しているときは、その登録をしなければならない」としており、行政の裁量余地を排除するものになっている。

 登録の要件は@「特定標準器による校正等をされた計量器若しくは標準物質又はこれらの計量器若しくは標準物質に連鎖して段階的に計量器の校正等をされた計量器若しくは標準物質を用いて計量器の校正等を行うものであること」、A「国際標準化機構及び国際電気標準会議が定めた校正を行う機関に関する基準に適合するものであること」の2点である。JCSS校正事業者になるために必要な要件の中身は、現在と同じである。

 法律案は、一部を除いて2004年(平成16年)3月1日から施行するとしている。

 「公益法人に対する行政の関与の在り方の改革実施計画」(2002年3月29日閣議決定)は、法律に基づいて公益法人が国から指定・認定等を受けて行っている検査・検定等の事務・事業については、法令等に明示された一定の要件を備え、かつ、行政の裁量の余地のない形で国により登録された公正・中立な第三者機関により事務・事業を実施する制度へ移行することとしている。

 今回の法律案はこの決定を具体化したもの。同計画では、原則として2003年度中に必要な法改正を実施することになっている。

 2003年3月23日(2483号)

 

 ■<TEST2003>開催記念セミナー 3セッションを開催

 4月9日(水)から東京・有明の東京ビッグサイトで開催される、TEST2003「総合試験機器展」のイベントとして4月10日(木)10時から産総研との共催で「開催記念セミナー」3セッションを開催する。

【日時】03年4月10日(木)

【会場】東京ビッグサイト会議棟1F(東京都江東区有明3−21−1)

【主催】日本試験機工業会

【定員】90名(各セッション)

【展示会事務局】(株)シー・エヌ・テイ(東京都千代田区神田司町2−2−2、TEL03−5297−8855)

【プログラム】◇10時〜12時30分=「計測・試験機の遠隔校正(e-trace)の提案」▽概要=産業技術総合研究所計測標準研究部門電磁気計測科科長・吉田春雄▽輸送仲介標準器用白金抵抗温度計の開発=同計測標準研究部門温度湿度科・岸本勇夫▽仲介標準器用の熱電対の開発=同計測標準研究部門温度湿度科・小倉秀樹▽三次元測定機標準の遠隔校正=同計測標準研究部門長さ計測科・高辻利之▽インダクタンス標準の遠隔校正=同計測標準研究部門電磁気計測科・中村安宏▽放射能標準の遠隔校正=同計測標準研究部門量子放射科・佐藤泰

 13時〜14時30分=「ASEAN地域におけるトレーサビリティの現状」▽ASEAN地域におけるトレーサビリティ−NMI(国家計量標準研究所)と認定機関−=産業技術総合研究所国際部門国際標準協力室室長・瀬田勝男▽法定計量分野の活動−APLMF(アジア太平洋法定計量フォーラム)の活動−=同国際部門国際標準協力室・赤松一誠▽計量標準国際相互承認と地域計量組織−APMP(アジア太平洋計量計画)の活動−=同国際部門国際標準協力室APMP事務局長・臼田孝

 15時〜16時30分=「試験機器・設備を取り巻く騒音・振動問題の現状とその解決方法」=日本騒音防止協会事務局長・福原博篤
   

 2003年3月23日(2483号)

 

■<2003分析展>「テーマ展示」コーナー新設

(社)日本分析機器工業会は、9月10日(水)から12日(金)、幕張メッセで「2003分析展」を開催する。新機軸として「テーマ展示」のコーナーを新設。これは、@研究と実用化の間の分析技術を紹介、Aベンチャー企業への宣伝機会の提供、B同工業会が支援する事業の紹介、を目的としている。URL=http://www.jaima.or.jp/show/12.htm

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