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 2002年9月8日(2459号)


■ 千葉市計量検査所、千葉市消費生活センターとともに新築複合庁舎に移転

はかりの定期検査は千葉市指定の定期検査機関が実施

新庁舎の外観

 千葉市消費生活センターならびに千葉市計量検査所は、千葉市役所まえの千葉市中央区千葉港2−1、千葉中央コミュニティセンター1Fにあった事務所を、JR千葉駅北側の千葉市中央区弁天町332番地(〒260−0043、電話043−207−3603、FAX043−207−3111ともに千葉市計量検査所)に新築した合同(複合)の建物(鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積3910平方メートル)に移転して、9月2日から業務を開始した。

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 この移転は千葉市の計画にもとづいて実施されたものである。その基本構想は,消費者からの苦情相談や各種の消費者講座等の啓発活動をはじめ、消費生活情報の収集・提供,商品テスト室機能等の充実・強化を図るため、消費者活動の拠点としての「消費生活センター」とともに、消費生活における計量の適正化を図るため、事業者への指導及び消費者への計量思想の普及啓発の拠点としての「計量検査所」を「消費生活センター・計量検査所複合施設」として整備すること、というもの。

 千葉市計量検査所は消費者の利益を守るため、計量器の検査、正確な計量の実施の確保、正確な計量管理の推進、計量普及標語、計量モニターなどの仕事をしている。

 千葉市消費生活センターは、衣・食・住全般にわたる消費者問題を取り上げ、「見て」「聞いて」「触れて」消費者・市民が自ら学習できる場を提供している。また消費者相談も実施しており、その一例は「あなたを狙う悪質商法その傾向と対策」「物価安定対策・消費者モニター」「 くらしの巡回車の運行」などである。消費者相談は、契約・商品トラブルなど消費生活に関する諸問題に相談員が直接対応している。

 計量検査所の仕事の計量器の検査に関する業務内容は、

@質量計(はかり)の検査=薬局で薬をはかるために使われている1gの100分の1まで計れる小さいものから、工場で大型トラック(50t位)の荷物をはかるために使われている大きなものまで、いろいろな「はかり」について定期的に検査を行っている。

Aそのほかの計量器の検査=質量計(はかり)のほかにも、たくさんの計量器がある。それらの中で、主に取引に使われている計量器は、正確である必要があり、有効期間が定められている。計量検査所では、有効期間内での使用の確認など、正しい計量が実施されるように努めている。一般家庭のメーターの検定の有効期間は、ガスメーター(都市・プロパン)10年、水道メーター8年、電気メーター(家庭用)7年または10年、ガソリンメーターなど(ガソリンスタンド)5年または7年、タクシーメーター1年である。

B家庭用計量器の検査の実施=市民の家庭で使われているヘルスメーター、血圧計、体温計などの精度確認検査を、無料で行っている。

 千葉市計量検査所の職員は、濱野一男所長、黒澤秀樹主査補、下川路浩二主任主事、石井進一主任主事、青木弘道事務員の5名。計量検査所施設は1階に配置されており、質量検査室、質量基準器室、分銅保管室がある。情報プラザにははかり資料コーナーが設けられ、歴史的な計量器が陳列されている。

 千葉市は、はかりの定期検査業務を民間企業体の指定定期検査機関に委託して実施。5月31日付で、指定定期検査機関に(有)中山計量事務所を指定した。事業開始は2003年4月1日から。民間企業体を指定定期検査機関に指定したのは千葉市が初めてのこと。(有)中山計量事務所は、千葉市全域の質量計の定期検査を実施する。対象検査器数は約3500台。

 2002年9月8日(2459号)

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