vol.20 5/14は温度計の日──華氏の「華」って何?


 
 みなさん、5月14日は「温度計の日」だって知ってましたか? 計量機器のお店にいながら、私は最近知ったのですが…。
 では、なぜこの日が「温度計の日」なのでしょうか。
 ゴイシ?コイヨ?
 記念日によくあるゴロ合わせでもなさそうな感じだし…と思っていたら、やっぱり違いました。

 5月14日は、水銀温度計を発明したドイツの物理学者、ガブリエル・ファーレンハイト氏の誕生日なのだそう。彼が提唱したのが、いわゆるファーレンハイト度。健康な人間の血液の温度を96度、氷と食塩の混合物の温度を0度に定めた温度単位で、現在では主にアメリカ・カナダ・イギリスで用いられています。

 ところで、日本ではこの温度単位を「華氏」と呼びます。
 この華氏という呼称は、もともと中国でファーレンハイトに「華倫海」の字をあてたことから来ているのだとか。
 中国での「華」の読みはhua。これは日本語では「ふあ」と「くあ」の中間のような発音になります。
 ちなみに、水が凍る温度を0度、水の沸騰点を100度とする「摂氏」。日本ではこちらの方がメジャーですね。
 これは、スウェーデンの物理学者であり天文学者であるアンデルス・セルシウス氏に当てた「摂爾修」から来ているそう。
 普段からよく目にする摂氏・華氏がまさか人の名前だったとは…。確かに後ろに「氏」がついていますが、理科を勉強していた頃には考えもしませんでした。
 最近の書き方「カ氏」では、ファーレンハイト氏には全く結びつきませんものね!


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  5月14日(今日は何の日〜毎日が記念日〜)
  華氏のもとは何?(おしえてねドットコム!)