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計量史をさぐる会2019を開催
2019年10月18日(金)、近江度量衡で

                    

計量史をさぐる会2019を開催:2019年10月18日(金)、近江度量衡で

 日本計量史学会(内川恵三郎会長)は計測自動制御学会力学量計測部会と共催で、毎年開催している「計量史をさぐる会2019」を、2019年10月18日(金)、滋賀県草津市の近江度量衡で、約30名の参加で開催した。

協賛は、日本計量振興協会、東京産業考古学会、技術史教育学会。後援は、近江度量衡、日本計量新報社。

内川恵三郎日本計量史学会会長があいさつし、平野將近江度量衡会長との縁や、開催の経緯等を述べた。


内川恵三郎日本計量史学会会長

第1部近江度量衡の紹介等

司会は溝口義浩事務局長。


溝口義浩事務局長

応接室で約20分の会社紹介ビデオを視聴。

平野將近江度量衡会長が『会社案内と滋賀の計量』と題して、約30分にわたり、近江度量衡の歴史や自身の体験をとおして、近江地方のかつてのようす、地域や企業等の発展の状況を、具体的なエピソードを交えて解説した。


平野將近江度量衡会長

工場内で、実際にミニトマトの選別機が稼働するようすを見学した。大量のミニトマトが、画像識別によりあっというまに的確に選別されるようすに、参加者は感銘を受けていた。


ミニトマトの選別機を解説する平野会長


ミニトマトの選別機のデモンストレーション


計量史をさぐる会2019を開催:2019年10月18日(金)、近江度量衡で

 

第2部特別講演は2題

司会は小川実吉理事。


小川実吉理事

はじめに、宇佐美英機滋賀大学名誉教授が「滋賀大学経済学部附属史料館所蔵資料と近江商人研究」の演題で講演した。


宇佐美英機滋賀大学名誉教授

宇佐美英機滋賀大学名誉教授は、@滋賀大学経済学部附属史料館の活動と社会貢献A近江商人の概要とその特徴B附属史料館所蔵の「枡」と「秤」を紹介した。

同資料館は、歴史資料の保存と散逸防止に大きな役割を果たしている。

企業資料として、伊藤忠商事1406点、丸紅約7000点、伊藤忠兵衛家約5万点、伊藤長兵衛家約5200点を所蔵しており、伊藤忠商事、伊藤長兵衛家の史料はすでに公開しており、丸紅と伊藤忠兵衛家は整理・目録作成が終了次第に一般公開の予定。

これらの史料は、これまでの日本商業史、商社史の通史を書き換える可能性がある。

宇佐美氏は、近江商人の定義、商いの特徴(持ち下り商い、のこぎり商い、産物廻し)、職分観、立身・出世観を示して、近江商人の概要を解説した。

 

長屋憲慶福井県年縞博物館学芸員が「福井県年縞博物館と年縞一年縞博物館の紹介」の演題で講演した。


長屋憲慶福井県年縞博物館学芸員

福井県三方五湖の1つの水月湖の湖底には、厚さ45m、時間にして7万年分になる「年縞(ねんこう)」と呼ばれる泥(水月湖年縞)が堆積している。

この年縞から、@年代のものさし(2012年に年代の「世界標準のものさし」に採用された)、A古気候復元のカギ、という2つの道具が作り上げられた。

2018年9月15日に、年縞研究を推し進め、その重要性を一般に広く啓発するために施設として、福井県年縞博物館が開館した。

 

第3部研究発表

司会は、山崎敬則監事。


山崎敬則監事

研究発表は2題。最初に、大井みさほ氏が「レーザー事始め」を発表した。


大井みさほ氏

 

2題目は、山田研治氏が「養老律令と天平期の度量衡」を発表した。


山田研治氏


 

懇親会

司会は黒須茂副会長。


黒須茂副会長

あたか飯店草津店」で懇親会を開催し、平野將近江度量衡会長が歓迎のあいさつをし、内川恵三郎会長の乾杯の発声で、懇親を深めた。


平野近江度量衡会長が歓迎のあいさつ


内川恵三郎会長の発声で乾杯

小川実吉理事が中締め。

計量史をさぐる会2019を開催:2019年10月18日(金)、近江度量衡で

 

近江度量衡は、1900年創立

 近江度量衡は、1900年(明治33年)3月創立の歴史ある計量機器メーカー。電子技術、搬送、制御技術を基盤とした開発力に定評があり、農業、工業分野を中心に計量機器システムを開発、製造、販売している。資本金は2億円。代表取締役会長は平野將氏、代表取締役社長は田中秀康氏。田中氏は滋賀県計量協会理事長。平野氏は前理事長。

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