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日本計量新報 2014年3月30日 (3004号)

   

長野計器がドイツの生産体制を強化
圧力センサ製造の合弁会社設立へ

欧州での顧客拡大はかる
販売・サービス面も強化

長野計器(株)(依田恵夫社長)は、Intelligente Sensorsysteme Dresden GmbH(略称i2s)と共同出資で、ドイツのドレスデンに圧力センサを製造する合弁会社を設立する。欧州における車載用圧力センサを中心とした事業基盤の強化・拡大、収益の確保が目的。3月20日開催の取締役会で決めた。販売・サービス面の強化も図る。


圧力センサ素子は長野計器が供給

設立する合弁会社は、製品のコア部品となる圧力センサ素子は長野計器が供給し、その他の部品は現地調達する。「地産地消」を前提とした生産体制の整備を進めながら、欧州における顧客の拡大を図っていく。
■10月から事業開始
 2014年5月に契約締結し7月に設立、10月からの事業開始を予定している。

ドイツの技術力活かす

ドイツの自動車メーカーの卓越した技術力は世界の指標となっている。こうした自動車メーカーを支えるサプライヤーも多く存在し、そこから提供される製品もまた、世界中の自動車メーカーが認める性能・品質を有している。
 長野計器は、以前からドイツの自動車メーカーやサプライヤーに、車載用圧力センサを販売しており、自動車技術の進展で、使用される車載用圧力センサは、数量、用途ともに、年々増加してきている。
 そこで、ドイツの卓越した生産技術と長野計器の圧力センサ技術を組み合わせて体制を強化し、欧州における車載用圧力センサを中心とした事業基盤の強化・拡大を図ろうというもの。
■駐在員事務所を法人化
 また、ドイツの同社駐在員事務所を法人化して、販売会社を設立する。現地における販売・サービスの面の強化が目的。

合弁会社の概要

【名称】JaDe Sensortechnik GmbH
【所在地】ドイツ連邦共和国ドレスデン市
【代表者】General Manager:Wolfram Beyer(i2s代表兼任)
【事業内容】圧力センサの製造
【資本金】20万ユーロ
【設立年月日】2014(平成26)年7月(予定)
【決算期】12月
【出資比率】長野計器51%、Intelligente Sensorsysteme Dresden GmbH49%

合弁相手先の概要

【名称】Intelligente Sensorsysteme Dresden GmbH(呼称:i2s/アイ・ツー・エス)
【所在地】ドイツ連邦共和国ドレスデン市
【代表者】General Manager:Wolfram Beyer
【事業内容】圧力センサ、空気流量センサ、温度センサの開発、製造、販売
【資本金】7万5000ユーロ
【設立年月日】2001年1月31日
【大株主および持株比率】Wolfram Beyer24%、Karsten Sager16%、Andreas Schroth13%、Stefan Zacharias13%、従業員組合24%、その他10%

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