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私の履歴書 蓑輪善蔵(日本計量史学会会長)                 

計量研究所第4部長時代のこと

 

 

 

全国計量行政機関会議

 通商産業省主催の全国計量行政機関会議は計量研究所長、第4部長と3支所長が出席し、会議に於ける発言は主に4部長があたっていました。この会議は私が最初に出席した時から随分と活発なやり取りがあり、計量課が答弁に困る場面もしばしばありました。この頃、都道府県の計量検定所長には度量衡技術講習と計量教習所修了者が多く、長年にわたる計量行政の経験を基にした質問、提案で、討論が激しくなることもありました。皆、計量行政に対して信念を持って当たっていた人たちで、熱心なものでした。計量研は計量行政の技術面を担当していましたが、計量技術連絡協議会を開催して技術面への対応を密にしていたこともあって、苦しい答弁の場面も少なく、返って励まされることの方が多かったように思いました。

地方庁の方々との交流

 多くの計量検定所長の方々と初対面ではない挨拶をする事ができたのは、永年計量教習所の講師を続けていたおかげで、それからの仕事に大きな力になりました。本所管轄の関東甲信越地区、東北・北海道地区をはじめ全国に知った人が居ることは大変心強いことでした。

 特に関東甲信越地区、東北・北海道地区の方々にはお会いする機会も多くお世話になりました。山形幸吉さん、田村律さん、沢野耕一郎さん、相馬義一さん、平間繁男さん、小野伝さん、江崎定輔さん、畑山桂さん、斎藤勝夫さんの方々には当時はもとより以後もお付き合いをさせていただいたりしていました。また斎藤さんには私が千葉県人であることもあって、その後を含めて色々の面でお知恵をかりたことが沢山ありました。全国計量行政機関会議が1、2度あった後は、中検入所当時にお世話になった広島の高橋さんが、県に移られた後広島県計量検定所長になられ、また、多くの知った顔との再会が一つの楽しみにもなっていました。大過なく過ごせたのもこの方々のおかげと思っています。

4部長時代の仕事予算増額に成功

 4部長になって来年度の予算要求が始まった時、4部、3支所の研究、検査関係の予算の主たるものは、設備近代化予算と検定検査庁費でしたが、何年にもわたって増えていなかった検定検査庁費の大幅増を計画、総務部長の入江義矩さんと、会計課長の立川喜久夫さんのおかげもあって、約2500万円だったものが5000万円近くになったことは望外のことでした。

JICAの集団研修受け入れ(1)

 国際間の交流が盛んになり、工業技術院に国際協力室ができ、発展途上国への技術移転、あるいは共同研究の制度が発足し、計量研に国際技術協力係が設けられたのもこの年でした。

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