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私の履歴書 蓑輪善蔵(日本計量史学会会長)                 

戦後自由思想と中検の組合活動

 

 

 

全商工労組と中検分会

 敗戦は、自由思想の謳歌から軍国主義への反動として共産主義の台頭、共産主義政党の躍進には目を見張るものがありました。官庁にも全官労が組織され、商工省にも全商工という労働組合ができ、その下に都内の試験、研究機関を集めた関信支部ができ、中検もそれを構成する分会として組合が誕生しました。

小泉・間宮さんらが中心に

 はじめは技師以外が組合員だったように思いますが、組合運動での中心的存在は小泉袈裟勝さん、間宮修一郎さん、戦場からの復員者と若い共産党員やそのシンパ、或いは熱烈な軍国主義者から一転共産主義者となった人たちで、共産党員やそのシンパの人たちは組合運動の先頭に立っていました。

私は青年部長に

 全官公の1946年末からの賃上げ闘争は翌年2月1日の所謂2・1ストとなり、そしてマッカーサーの中止命令となりましたが、この頃の組合には青年部が作られていて、私も青年部の部長を引き受けさせられて、圧力計のメーカーにゼネストの説明に駈け回ったりしていました。

 組合の役員も何度か勤めさせられましたがなんとなく冷めたところがあって、昨日までの主義主張を突然と変えるほどの意識もなく、意味も感じないまま過ごしていたように思います。

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