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2003/02/17

今日の計量新報ニュース(日刊 計量計測データバンク)                 

「ウエスト÷身長=0・5以上」は「隠れ肥満」

 簡単な計算で肥満の程度や「隠れ肥満」がわかる、新しい肥満の指標を、虎の門病院と独協医大の研究チームが考案した。ウエストサイズを身長で割るだけのもので、値が0・5以上だと、生活習慣病の危険が高まるという。人間ドック受診者約8500人のデータ分析で実際に裏付けている。腹部の肥満を必ずしも十分に反映できていない体格指数(BMI)の弱点も補えるうえ、計算も簡単なことから、健診現場での普及が期待される。

 体重を身長の2乗で割るBMIは、肥満の程度を示す国際的な尺度として日本肥満学会などでも取り入れ、健康診断の問診でも使われている。

 しかし、計算が面倒なうえ、一般の人には、なじみが薄い。身長、体重という全身データだけを計算に使うため、生活習慣病で特に問題になる、内臓周辺に脂肪がたまる「隠れ肥満」を見逃す恐れがあるとの指摘もあった。

 研究チームは、虎の門病院の人間ドック受診者のウエストサイズを1人ひとり測り、データを分析。男性の場合、ウエスト・身長比0・5未満と0・5以上で、生活習慣病の危険因子である高血糖の人は5・9%と10・5%、中性脂肪の高い人は13・4%と25・7%などとはっきり割合に差が出た。

 身長1メートル70センチでウエスト85センチなら、ちょうど比率は0・5。これ以上ウエストサイズが大きくならないように、と一般の人にも注意を喚起しやすい。

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