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2003/03/24
今日の計量新報ニュース(日刊 計量計測データバンク)
化粧品業界がハイテク武装 情報技術で販売力強化
化粧品業界で、情報技術(IT)による販売力強化を目指す動きが一段と加速している。化粧品市場全体が伸び悩む中、ITの活用によるきめ細かい対応で、顧客の取り込みを狙う。
コーセーは、2月中旬から百貨店や化粧品専門店を中心に新型の肌診断器を導入。化粧品探しで、客観的裏付けを求める消費者の声に対応する。全顔スキャナーなどを使い、メラニン色素や油分、水分の分布を測定。撮影した顔全体の画像に結果をイメージにして映し出す。
肌のきめの細かさや弾力なども計測。2000人のデータを基にした解析ソフトと、コンピューターグラフィックスによる3次元動画で詳しく分析・説明するほか、手入れ後の顔の予想イメージも表示する。顔全体を総合的に解析するタイプは店頭向けでは初めてで、4月までに100台を配置する。
一方、ネットを使った販売代理店向けの売り上げ・顧客管理システムを導入したのはノエビア。
自社の代理店支援サイトと連動する形で、顧客別の商品購入履歴などをネット上で管理できるソフトを自社開発。パソコンが1台あれば、顧客別のデータが簡単に照会でき、どのような商品を、いつ勧めればよいかなど、販売プランを立てる際の参考に活用できる。
また、売り上げ管理や年間販売計画表なども作成できるため、代理店の事務処理の効率化にも役立つという。