日本電気計測器工業会 定時総会
2019年5月17日(金)16時
クラブ関東(東京都千代田区田区大手町2丁目1番1号)
 

                    

日本電気計測器工業会 は、定時総会を2019(令和元)年5月17日(金)15時20分クラブ関東(東京都千代田区大手町 ) で開催。

[日本電気計測器工業会第60回(2019年度)定時総会]
日 時:2019年5月17日(金)16時〜
場 所:
クラブ関東

日本電気計測器工業会の第60回定時総会 西島剛志(横河電機会長)が新会長に就任


総会会場のようす

 

日本電気計測器工業会(JEMIMA)は517日、東京都千代田区大手町の「クラブ関東」 において第60回定時総会を開催した。

会は、吉原専務理事の開会の宣言のあと堀場厚会長の挨拶があり、同会長が議長となって議事を進行した。

2018年度事業報告、同決算報告および2019年度事業計画(別項参照)、同予算書を原案通り承認した。

つづいて任期満了となった役員の改選がおこなわれ、別項の通り新役員が選任され、引き続き理事会を開催し、西島剛志(横河電機株式会社代表取締役会長)が新会長に選任された。新しい正副会長は次の通り。

▽会長=西島剛志(横河電機株代表取締役会長)

▽副会長=曽禰寛純(アズビル代表取締役社長)、堀場厚(堀場製作所代表取締役会長兼グループCEO

▽専務理=事吉原順二(日本電気計測器工業会)

今回は、工業会内の各種委員会で活躍された委員に対して功労者表彰式と、退任する役員に対して感謝状の贈呈式を執りおこない、別項各氏に贈られた。

■西島新会長のあいさつ

西島新会長
西島剛志新会長
 

デジタル技術が急速に進展する社会において、産業のマザーツールである「計測と制御」は、その重要さを増しており、JEMIMAが果たすべき役割もいっそう大きくなっています。

新会長に就任するにあたり、新たな時代に向けて変革と飛躍を加速すべく、次の方針で事業を推進してまいります。

さらなる「工業会の価値向上」の実現を基本方針とします。今一度JEMIMA理念にある「会員企業からの期待」、「会員企業のお客様からの期待」、「社会からの期待」に応えるべく工業会そのものの価値向上に尽力してまいります。

具体的には3つの施策に重点的に取り組みます。

1、技術開発テーマの探索事業強化

デジタル技術革新により進む大変革の中、新たなビジネスの創出への取り組みとしてアカデミアや他業種などとの積極的な連携により次なるビジネスの種を掘り起こすことで価値ある工業会としての成長を図ります。

 

2JEMIMA情報発信力の強化

Society 5.0」に向けてIoTAIなどのデジタル技術による価値創出が進む中、JEMIMAとして内外の連携強化により「Connected Industries」への貢献や取り組みについて情報収集と発信力を高めます。

 

3、展示会事業による価値向上

関係者のご尽力で計測展も大きく変貌し、昨年の計測展2018 OSAKAでは大幅な来場者の伸びを達成しました。今年の東京開催は、IIFESとして新たな姿でスタートします。今後も展示会事業の拡大施策を進め、展示会の開催と展示会を通じた事業機会の創出など、「価値」を明確にしてまいります。

これらの重点施策を推進し、魅力ある工業会を目指してまいりますので、さらなるご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

功労者表彰
功労者表彰のようす

感謝状贈呈
退任する役員への感謝状贈呈

来賓
来賓あいさつする菊川人吾経産省商務情報政策局情報産業課長


曽禰寛純副会長の音頭で乾杯


にぎわう懇親会場

 

【新役員名簿】

▽会長=西島剛志(横河電機)

▽副会長=曽禰寛純(アズビル)、

▽副会長(関西支部長)=堀場厚(堀場製作所)

▽専務理事=吉原順二

▽理事=木章雄(アンリツ)、谷本淳(オーバル)、渡辺佳英(大崎電気工業)、岡崎一英(岡崎製作所)、大越祐史(小野測器)、小林一夫(菊水電子工業)、西口統(島津システムソリューションズ)、豊田三喜男(チノー)、高橋俊夫(東亜ディーケーケー)、岡庭文彦(東芝インフラシステムズ)、三宅康雄(ハカルプラス)、細谷和俊(日置電機)、椙山繁(日立ハイテクソリューションズ)、鉄谷裕司(富士電機)、船越久司(三菱電機)、高橋正憲(山里産業)、小林久悦(理研計器)

▽監事=大滝昌平(日本電子回路工業会)、橋良典(新コスモス電機)、宇津山晃(浜松ホトニクス)

【功労者表彰】▽岸波敏明(計測展OSAKA実行委員会、アズビル)▽桐原雅和(環境グリーン委員会、浜松ホトニクス)▽松原健(校正委員会、アズビル)▽中西保之(温度計測委員会、堀場製作所)

【感謝状】▽高橋幸弘(理事、アンリツ)▽苅谷嵩夫(理事、チノー)▽重森徹志(監事、新コスモス電機)▽小林哲郎(監事)


日本電気計測器工業会の7つの事業(HPから抜粋)

グローバルな競争力強化のため会員企業をサポートする事業
  • 国内外規制動向調査事業

    近年、製品の製造、販売にあたっては国内外規制への迅速な対応が求められています。会員ニーズに応える輸出規制、環境規制、EMC、製品安全等に関する的確でスピーディな調査を継続的に実施します。 JEMIMA としての発言力強化のために国内外関連機関との連携を強化し、IEC 等への委員派遣も積極的に推進します。さらに、国際的に通用する人材の育成と確保にも注力していきます。

    • 製品安全・EMC に関する事業

      国内外の電気計測器・関連製品のEMC及び電気/光安全に係わる各種法律や関連規格の制定・改廃に関る情報を収集し、セミナーなどにより会員企業及び会員外企業にも情報提供します。世界各国の法規制データベースを構築し、会員企業が検索アクセスできるサービスの運用を行っています。
      なお、2009年度よりIEC/TC66(計測安全)国際会議へのメンバー派遣を行っており、この分野の取組みを一層強化していきます。

    • 輸出管理に関する事業

      輸出関連法規などの普及と遵守の徹底を図るため、「安全保障貿易管理説明会」を継続実施します。
      輸出管理関連法規の周知・運用支援のための「安全保障輸出管理教本」、「該非判定ガイダンス」や、海外出張時に便利な「ハンドキャリ一手続きマニュアル」を出版するなど、輸出管理業務に寄与しています。

    • 環境に関する事業

      欧州RoHS指令・WEEE指令への対応、REACH規則の情報収集をはじめ、世界の環際関連規制とその制定状況を継続調査します。
      欧州への委員派遣・ロビー活動結果を踏まえてJEMIMAとしての対応指針を明確にし、国内外の関連団体と協同することで、JEMIMAの意見を各国規制・規格の制定に反映させるよう活動していきます。
      環境関連規制に関する会員・一般向けと学生向けのセミナーを継続開催します。

    • エネルギー・低炭素政策への対応

      低炭素社会を目指したエネルギー政策に関する世界の動向を調査・咀嚼し、JEMIMA会員企業の国内およびグローバル・ビジネス展開に資する情報提供を行います。
      エネルギー/低炭素化/気候変動に関連する各種規制・国際標準・認証制度の動向調査、情報提供を進めています。また、エネルギー効率を高めるための計測制御技術の検討を行い、国際標準への反映と会員会社のユーザーに対するガイドを発行しています。
      スマートグリッドの分野においては、工場とスマートグリッドでエネルギー最適運用を行うための機能と情報を整理し、国際標準へ反映を実施し、情報の発信を行います。

    • 機能安全調査・研究

      PA・FA計測制御分野における安全計装制御システムの普及・啓発を、ワークショップなどを通して実施しています。また、関連する要求事項についての規格(JIS C 0508、JIS C 0511)の普及活動を行うとともに、対応するJIS 規格の原案作成を行っています。

    • セキュリティ調査・研究

      インフラ関連の製造業界においても、IT業界と同様にネットワークのオープン化が進んでいます。制御システムセキュリティにおける特有の諸問題を関連団体と連携して調査検討するとともに、情報の発信を行っています。

    • 工業用無線技術調査・研究

      PA・FA計測制御分野において無線ネットワークの導入が進んでおり、国際標準化動向の把握、電波伝搬の測定、無線関連技術の動向、無線共存の動向などについて調査検討しています。

    • 海外事業展開に向けた支援

      アジア(中国、台湾など)をはじめ、ヨーロッパ(イギリスなど)の著名な工業会団体・機関と相互協力の覚書締結を積極的に進め、展示会相互参加、セミナー/ワークショップの開催等を通じて、定期的な情報交換を実施しています。
      海外危機管理として、海外安全対策マニュアルを準備し、会員の皆様方の安全な渡航を支援しています。

       

  • 国際標準化推進事業

    日本の産業界の技術的先進性を国際的に示し、産業界の発展に結び付けていくためには、IEC・ISO などの国際標準化機関に国際標準規格を戦略的に提案していくことが必須となります。
    国際標準化提案活動を推進するため、標準化テーマを議論する場を提供し、国際規格の提案・審議、維持管理、運営をサポートする審議団体機能としての基盤を強化していきます。

    • 国際標準化推進

      国際規格審議機関(IEC、ISO)の日本国内審議の場として経済産業省から委託され、下記の国内委員会を運営するとともに、有識者を国際会議へ派遣し日本の意見を反映させるべく取り組んでいます。
       IEC/TC65(工業用プロセス計測制御)
       IEC/TC45(原子力計測)
       ISO/TC30(管路における流量測定)

    • IEC/TC65国際標準化推進

      IEC/TC65は、会員企業の大部分の製品に対応した規格を扱っています。国内ユーザーの生産効率向上、会員企業のビジネスの発展に、必須の活動になっています。
      最近開催されたプレナリ国際会議で
       東京(2008年) ホスト国 事務局担当
       ジュネーブ(2009年)参加
       ソウル(2011年)  参加
       オーランド(2012年)参加
       ハンブルク(2014年)参加
      など積極的な活動を続け、日本からの規格提案をはじめIEC国際規格審議において日本の意見を規格に反映する努力を行っています。
      一例として、「工場・プラントとスマートグリッドに関する国際標準化」に関する規格を日本主導で提案し、IEC/TC65/WG17(System interface between Industrial Facilities and the Smartgrid)の国際コンビーナを担って標準化を推進しています。

    • IEC/TC45 国際標準化推進

      原子力計測・制御分野での国際標準化に貢献しています。安心安全のため、原子力施設と放射線防護の計測に関する規格作りを進めていきます。

    • JISとIEC規絡との整合化

      工業用プロセス計測制御機器、環境計測機器、放射線計測機器、EMC規格等において、JISとIEC規格との整合を図るための調査、検討、JIS原案作成を行います。

       

  • 統計事業

    ユーザーニーズと市場動向を反映した定量的な調査・分析に基づく中期見通しの作成及び主要機種ごとの分析をプレス発表も含め外部に発信します。また、グローバルな視点での調査・分析を進めていきます。

新しい技術開発やビジネスの創出を目指す事業

  • 技術開発テーマの探索事業

    会員企業間で関心の高い共通の基盤技術となる技術開発テーマを探索し、その基盤技術を基に会員企業が新しいビジネスを実現するための種を探します。 関連する学会や研究機関、官公庁と意見交換する場を構築し、探索した技術テーマを複数会員企業で共同開発するための支援を行います。

    • 電子測定器分野での探索

      電子測定器委員会では、ビジネスの新しい方向など電子測定器産業の将来像を視野に入れた活動を行います。

    • 技術戦略マップ検討への参画

      経済産業省の技術戦略マップにおいて「計測・計量分野」技術戦略マップ検討作業に継続参加し、計測分野の将来技術の検討を行い、技術戦略マップの充実に寄与する中で、会員企業の技術とJEMIMA のプレゼンス向上に努めます。

JEMIMAのプレゼンス向上を図る事業

  • 広報事業
  • 展示会事業
  • セミナー事業

3つの基盤

  • JEMIMA の体制強化
  • 委員会活動の活性化
  • 会員サービス強化・会員拡大



日本電気計測器工業会Japan Electric Measuring Instruments Manufacturers' Association