|計量計測データバンク|野鳥歳時記|

ウグイス(2)

ウグイスが 桜の開花を 宣言し   虚心

ウグイス


 3月16日、気象庁は東京の桜の開花を宣言しました。日本列島は観測史上一番早い桜の開花だそうです。3月17日にウグイスの初啼きを聞きました。家の裏の林から聞こえてきました。ウグイスを聞いたのは私だけです。こっそり啼いたのではないのですが、私以外にウグイスを聞く耳をもたないのです。
 解禁された道志川を覗きに行きました。ここでもウグイスが啼いていました。翌18日には相模湖駅前の林でウグイスを聞きました。17日は初夏を思わせる暖かい日となったので、バイクで野を散策しておりました。茶色のタテハ蝶をみつけたあとにモンシロチョウまで見ることができました。あまりにも心地よい暖かさに日陰の草むらで長い休憩をしてしまいました。
 1週間の間にウグイスのことで2度会話をしました。
 3月19日、神奈川県計量協会のSさんの歓送会の席上、Sさんにウグイスの初啼きを聞きました、といったら「私のところでは2月の末には聞いております。もう随分上手くなりましたよ」という返事に、向かいの席にいたKさんがウグイスは歌の訓練をするのですかと驚いていました。
 3月24日には公務員を早期退職して八ヶ岳山麓の小淵沢駅近くの別荘地帯で新しい暮らしを始める友人に柴犬の子犬を届けてきました。1日3kmの散歩を日課にして犬から健康をもらうのです。山野を散策するときのお供になるような上等の子犬を選って届けました。
 八ヶ岳には雪雲がかかり、小淵沢駅付近に雪がちらつきました。「昨日は暖かい日でウグイスが一日中啼いていたのよ」と話していました。庭の向こうの南面に甲斐駒ヶ岳がそびえ、北側の玄関からは八ヶ岳を望むことができる風光明媚な立地です。手持ちのデジタル表面温度計で日陰の気温を計ったら4℃でしたが、ウグイスは健気に啼いてくれました。
 中央道の甲府盆地では桜と梨が満開で、桃の花も咲き始めていました。
 ウグイスは存在感のある野鳥です。自己主張が強いということでしょうが、ウグイスの啼き声はなわばり宣言でもあるのです。
 家の隣の畑では2月初めからキジがなわばり宣言をしております。高尾山にハイキングをする人の数がうんと増えてきました。

back|計量計測データバンク|野鳥歳時記|

since 7/7/2002