日本計量新報　2015年8月30日 (3070号)

計量計測機器関連企業2016年3月期
第1四半期がでそろう

計量計測関連企業の2016（平成28）年3月期第1四半期がでそろった。引き続き経済政策や金融緩和策などで大企業を中心に景気の緩やかな回復を背景に、差はあるものの、おおむね増収となった。計量計測関連企業別の詳細は次の通り。

エー・アンド・デイ

売上高は82億85百万円（前年同期比4.4％増）、営業損失は5億65百万円（前年同期は営業損失5億33百万円）、経常損失は5億77百万円（前年同期は経常損失4億81百万円）、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億67百万円（前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失4億22百万円）。
▽計測・計量機器事業＝日本では計測・制御・シミュレーションシステム（DSPシステム）の売上は伸びなかったものの、受注は引き続き好調となった。計量機器は前期の低調から反転し売上を伸ばしたほか、環境計測機器も売上を伸ばした。米州では景況の良さにも後押しされ、計量機器・計測機器ともに大きく売上を伸ばした。特に計測機器では前年同期が不調であったこともあり、売上高の前年同期比は大きな伸び率となった。欧州では計測機器が、アジア・オセアニアでは計量機器が売上を伸ばし、堅調に推移。売上高は51億4百万円（前年同期比11.1％増）、営業損失は3億円（前年同期は営業損失2億62百万円）。
▽医療・健康機器事業＝日本では医療機器・健康機器とも前期は消費税率引き上げの影響で売上を落としており、医療機器では持ち直しが見られたものの、健康機器は引き続き厳しい状況が続いた。米州では個人消費も強く、また大口の取引があったことから、特に健康機器で売上を伸ばした。欧州ではロシアの経済情勢悪化により健康機器の販売台数が減少。さらに、値上げ等によって現地通貨ベースでの売上高は伸びたものの、前年同期と比べ露ルーブルの価値が日本円に対して下がっていることから、円換算額での売上高は前年同期比で大きく減少した。売上高は31億80百万円（前年同期比4.8％減）、営業利益は1億16百万円（同7.9％増）。

チノー

受注高は51億43百万円（前年同四半期比10.0％増）、売上高は41億47百万円（同15.8％増）。利益面は営業損失2億24百万円（前年同四半期は営業損失1億50百万円）、経常損失1億86百万円（前年同四半期は経常損失1億23百万円）、親会社に帰属する四半期純損失1億55百万円（前年同四半期は親会社に帰属する四半期純損失1億3百万円）。
▽計測制御機器＝売上高は15億79百万円（前年同四半期比5.5％減）、セグメント利益（営業利益）は1億55百万円（同60.1％減）。
▽計装システム＝売上高は14億35百万円（同55.8％増）、セグメント利益（営業利益）は20百万円（前年同四半期は営業損失1億46百万円）。
▽センサ＝売上高は9億90百万円（前年同四半期比23.6％増）、セグメント利益（営業利益）は1億68百万円（同173.3％増）。
▽その他＝修理・サービス等の売上高は1億41百万円（同24.3％減）、セグメント損失（営業損失）は17百万円（前年同四半期は営業利益2百万円）。
（�B面につづく）

日本計量新報　2015年8月30日 (3070号)

佐藤計量器
防水型無線水温計「SK-310BT」

(株)佐藤計量器製作所（東京都千代田区神田西福田町3、佐藤健治社長）は、離れた場所の水温測定が可能な防水型無線水温計SK-310BTを発売した。
　SK-310BTは、センサ一体型の本体をプールや水槽などに浮かべて水温をはかり、測定値は無線（Bluetooth通信）で送信され、スマートフォンやタブレットで確認できる。
【特長】▽水に浮かべて水温測定＝スマートフォンやタブレットで離れた場所から温度を確認。保護等級IPX5の防水仕様で水面に浮かべて水温が測れる。見通し約30mまで温度測定値を無線で端末に送信可能▽警報機能付き＝専用アプリで温度の上下限を設定可能。上下限設定値を超えると専用アプリにメッセージを表示▽複数のスマートフォンやタブレットで同時に温度を確認＝同器1台の温度測定値を複数台のスマートフォンやタブレットで同時に確認することができる
【仕様】▽測定範囲＝マイナス15.0〜65.0℃▽測定精度＝±1.0℃（0〜40℃）、±1.5℃（上記以外）▽サンプリング＝約45秒（通信は15秒ごと）▽無線規格＝Bluetooth4.0▽無線周波数 ＝2.4GHz帯（2402〜2480MHz）▽通信距離＝約30m（遮蔽物のない見通しの良い直線の場合）▽電源＝単4形アルカリ電池2本▽材質＝ABS樹脂▽寸法＝約(φ)59×(H)83mm▽質量＝約90g（電池含む）
【価格】税込8208円