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日本計量新報 2014年1月1日 (2993号)第2部

   

新日本百景 自然歳時記
夏の日の旅行と
 富山市内の電気バス

 
 写真は富山市内を走る電気バスで、富山市内軌道線の安野屋という停留所で撮影した。車両はT100形(サントラム)であり、この車両はT102Aという識別の記号がついている。新型車両であり、懐かしい軌道線8000形も同時に運行している。
 京都から富山市に移動して鱒ずしを買ったのは午後5時40分であった。2時間前には高速道路の休憩所で海をみていた。これは夏至のころの6月22日のことである。東京の日の出は午前4時26分、日の入りは午後7時ちょうどだ。富山市は西に位置するのでこれよりも少し遅くなる。
 安野屋という停留所には鱒ずしの吉田屋があってここで一つ買い、ほかの二軒でそれぞれ一つかった。駅前の青山はもうこの日は店を閉じていた。吉田屋のだって残りの一つを買うことができたのであり、人気店の鱒ずしは暢気(のんき)にしていては買えない。ビールと地酒の立山と鱒ずしでの夕食であり、吉田屋のが旨かったので翌朝に立ち寄って買う。
 車を走らせているうちに、上高地に行こう、ということになり、平湯から上高地行きのバスに乗る。河童橋で鱒ずしをたべた。平湯には午後2時半に戻り、松本にでる。ここから扉峠という高原の入り口にいってビーナスラインを走り、霧ヶ峰高原に行く。北アルプスに沈む夕日をみていると気分がよくなった。諏訪に降りて宿にはいる。
 夏はお日さまが長い。冬至のころの日の入りは午後4時28分だ。午前6時51分にならないと日はのぼらない。地軸が23.4度傾いていて、その傾きのままで自転しながら太陽を回る。日本列島が北緯40度ほどにあるから夏と冬で日の長さが違ってくる。地軸の傾きと日本の位置が四季を生む。真昼の太陽の位置が低いのをみて冬を恨む。(写真と文章は旅行家 甲斐鐵太郎)

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