What's New計量新報記事計量計測データバンクOther Data会社概要出版図書案内リンク

 

    2004年6月20日(2542号)


■【4月の電気計測器生産額は496億円】半導体・IC測定器が好調で前年比146%増 工業用計測制御機器も前年比14%増
 

  (社)日本電気計測器工業会のまとめによると、4月の電気計測器全体の生産額実績は、495億8200万円で、対前年同月比で59・5%増となった。4月は電気計器、FA用計測制御機器、回路素子・材料測定器を除いて好調だが、引き続き電気測定器内の半導体・IC測定器が好調で214億1500万円、前年比145・7%増、また無線通信測定器も285・5%増となっている。

---------------------------------

  品目別に見ると、電気計器は31億2400万円で対前年比7・0%減となった。内訳は指示計器が5億200万円(6・9%減)、電力量計が26億2200万円(7・0%減)。

 電気測定器が334億5200万円(100・8%増)と好調である。内訳は、電圧電流電力測定器6億1800万円(9・6%増)、波形測定器10億8700万円(5・1%増)、無線通信測定器38億7400万円(285・5%増)、半導体・IC測定器214億1500万円(145・7%増)、回路素子・材料測定器3億6400万円(44・3%減)、伝送特性測定器9億6300万円(1・9%増)、光測定器4億6200万円(28・7%増)、測定用記録計・データ処理装置6億3600万円(35・6%増)、その他の電気測定器40億3300万円(38・6%増)。

 工業用計測制御機器は90億9700万円で前年比13・5%増とプラスに転じた。内訳は、PA用計測制御機器88億5800万円(14・3%増)、FA用計測制御機器2億3900万円(10・8%減)。 放射線測定器は8億1900万円(48・6%増)。

 環境計測機器は30億9000万円(23・5%増)。内訳は、大気汚染、水質汚濁、騒音・振動計測器16億4200万円(38・3%増)、自動車用公害測定機器14億4800万円(10・0%増)。

 04年1月から4月までの生産額合計は2561億7700万円、前年比41・3%増で、持続的な回復傾向を示している。

  2004年6月20日(2542号)


【日銀】  景気判断を上方修正

 日本銀行は6月15日に発表した6月の金融経済月報で、景気の現状について「回復を続けており、生産活動や企業収益からの好影響が雇用面にも及んできている」とし、前月の「緩やかな回復を続けており、国内需要も底固さを増している」との表現から、景気判断を2か月ぶりに上方修正した。回復から「緩やか」との表現が外れたのはバブル崩壊後初めて。

 現状については「輸出、設備投資の増加が続いており、鉱工業生産も引き続き増加している」としている。景気の先行きについても、5月の「前向きの循環が次第に強まっていく」から「回復の動きを続け、前向きの循環も明確化してゆく」との見通しを示した。5月工作機械受注額は前年比55・1%増 日本工作機械工業会が発表した5月の工作機械受注額(速報値)は、前年比55・1%増の1071億7400万円で、プラスは20カ月連続。内訳は、内需が同69・7%増の577億6200万円、外需が同40・9%増の494億1200万円。

     2004年6月20日(2542号)

<イシダ> 牛トレーサビリティシステムを開発 ネットワークで個体情報追及

 (株)イシダ(京都市左京区聖護院山王町44、石田隆一社長)は、牛トレーサビリティ実現のため、牛個体識別番号を利用した計量・包装・値付けシステムを開発した。消費者は、購入した食肉のラベルに表示してある個体識別番号をインターネットなどで検索すると生産履歴がわかるというもの。04年12月1日までに500システムの受注、納入を見込んでいる。

 同社は、「農場から消費者の食卓に届くまで」をテーマにデータリレーシステムを研究し、システム開発に取り組んできた。04年5月、「計量値付装置」「部分肉計量装置」「商品付票」「商品履歴紹介システム」「印字装置」など牛トレーサビリティ実現に必要な関連主要特許を取得。4つの分野に適合するシステムを販売する。

【主要特許内容】
▽商品(牛肉・豚肉・鶏肉)の個体識別番号を読み取り、ラベルに印字するプリンタ装備の計量値付装置(計量包装値付装置含む)
▽部分肉の個体識別番号を読み取りラベルに印字するプリンタ装備の部分肉計量装置
▽食料品(精肉類)に貼付されるラベルで当該食料品の生産履歴の照会指標となる個体識別番号が印字されているラベル
▽商品に付された個体識別番号を入力すると商品の生産・加工履歴データがネットワークを介して表示される商品履歴照会システム▽商品の個体識別番号を読み取ってラベルに印字できるラベルプリンタ

【4分野対応システム】
@小売流通業=自動計量包装値付システム(印字・バーコード発行含)、バーコード読取装置
A部分肉加工場=部分肉計量システム、自動計量包装値付システム(印字・バーコード発行含)、RF−IDタグ読取装置、バーコード読取装置
Bと畜場=枝肉部分肉計量システム(印字・バーコード発行含)、RF−IDタグ読取装置、バーコード読取装置
C商品履歴照会=牛個体識別番号を利用した履歴照会システム、バーコード読取装置

【価格】約100万〜2000万円

 

<<<<<<<<記事目次       本文一覧>>>>>>>>

Home


(株)日本計量新報社