2000年9月17日(2369号)

■関東甲信越地区計量士連絡協議会、9月6日鬼怒川で開く、督励し、中核市移行へ館内21市の動向を調査

−水戸市は平成十三年四月に特例市に移行
定期検査を自ら実施、職員一名を要請、設備も今年度中に準備−

 関東地区十都県の計量士関連団体の連絡協議会が九月六日午後、栃木県計量協会計量士部会の当番主催によって栃木県鬼怒川温泉のあさやホテルを会場に百余名が参加して開かれた。協議議題は計量士業務に関係する事項で、地方分権に伴う特例市および中核市移行に該当する管内二十一市の動向と現状を確かめた。

協議議題六題

 同協議会には東京計量士会、神奈川県計量士会、千葉県計量士会、埼玉県計量士会、(社)茨城県計量協会計量士部会、(社)群馬県計量協会計量士部会、(社)新潟県計量協会計量士部会、長野県計量士会、山梨県計量士会、栃木県計量協会計量士部会の関係者ならびに群馬県を除く関係都道府県計量検定所と通産省工業技術院および(社)日本計量振興協会の来賓等あわせて百余名が参加した。

 協議議題は

@都道府県単位で組織されている計量士が所属する組織の名称とその組織形体と会費額、事務局組織の現状調査(神奈川県提案)

A計量管理効果を高めるための適正管理事業所における適正管理主任者の育成のための教育・研修体制の整備と強化策について(東京都提案)

B計量士の知名度と社会的地位の向上のための方策の一つとして新聞広告等を(神奈川県提案)

C 地方分権に伴う特例市および中核市移行に該当する管内二十一市の動向と現状の調査・(東京都提案)

D セレモニー化し硬直化した計量士協議会の会議運営の在り方を見直したい(千葉県提案)

E次会当番県の決定

の六議題。

 協議は議題順に順次行われ、事務局の事前準備が行き届いていたこともあって、会議の場では直接説明されない細かな調査結果が十都県の事務局に対して配布され、追って関係会員に知らされる。

特例市、中核市該当二十一市の動向

 議題Cの特例市および中核市移行に該当する管内二十一市の動向と現状の調査・確認では、該当する市は東京都が、八王子市(中核市)、府中市、町田市の三市、神奈川県が平塚市、藤沢市、小田原市、茅ヶ崎市、相模原市、厚木市、大和市の七市、埼玉県が川越市(中核市)、浦和市、大宮市、所沢市、春日部市、上尾市、草加市、越谷市の八市、千葉県が柏市、市原市の二市、茨城県が水戸市の一市であり、各氏の現状が報告された。このうち水戸市は平成十三年四月に特例市に移行する予定であり、定期検査を自ら実施する。職員一名が計量教習所短期教習を受講し、設備も今年度中に準備する。移行時に計量検定所OBを委嘱する計画でいる。

 神奈川県の平塚市、小田原市、大和市は定期検査を外部委託する。その他の市は定期検査実施をどのようにするかまだ検討中である。計量関係団体を指定定期検査機関として指定する考えも検討項目の中に含まれている。

次回開催在り方でも議論

 議題Fの次会当番県の決定に関して、次回開催に関して当番県に当たる山梨県計量士会が会員数の少なさや予算面の理由で引き受け困難であることを主張。またこの協議会を現在の形式で存続させるかどうかも併せて議論になった。現状のままでの続行を望むという意見、計量三団体統合による(社)日本計量振興協会の発足は関東ブロックの会合を一本化するのが筋という意見、計量士の職務等に関する機能別の会議は別の形式で議論する場を設けることを工夫すべき意見、その他が出された予定時間を超過する白熱ぶりであった。開催方法はもう一つのブロック会議関係の意見や周囲の議論の結果をまって結論を出すことで了解された。


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