計量制度見直し座談会 |
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| 【4】 | ||
基準器制度は残す −JCSS制度との関連は− |
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基準器制度を残すということははっきりしている横田俊英 基準器制度についてはどうですか。制度は残るということで理解して間違いはないのでしょうか。 横尾明幸 基準器制度を残すということははっきりしています。JCSS制度との関係は、課題として残っていますが。 JCSS制度が普及しないのは、利用したくても制度が存在しない分野もありますが、なんといっても料金の問題が大きいのです。 高松宏之 基準器検査をやるときにJCSS校正も同時にやって、基準器に不確かさを付けるという方法がありますが、現在のところ、一つの検査で同時にやれるのは東京都計量検定所など一部の機関だけです。 計量法の基準器に関わる事業者の皆さんのこれまでの需要は継続される横田俊英 基準器検査に対する需要は尻すぼみで小さくなってはいる。しかし基準器検査精度は残ることになったから基準器検査の需要が止められたのではない。計量法の基準器に関わる事業者の皆さんのこれまでの需要は継続される。だから基準器検査制度は維持されるということで関係の事業者の息の根が直ちに止められるということはない。この関係の事業は苦しさ絶大というのが一般的状況ではありますけれど。 森川正彦 ISO9001認証での計量との絡みでも問題になりますが、法定計量という強制法規が求める標準としての要件とISO規格が求めるトレーサビリティーというシステムを混同して使ってしまうところにまず問題があります。また、計量に関して必要な管理レベルも異なりますから、そのレベルに適した内容を自己宣言することになるので、いろいろなやり方があり得ます。 B to Bで使われている計量器は規制の対象から外すことはない横田俊英 計量器の規制の関係では、B to Bで使われている計量器は規制の対象から外すという問題も、実質上はなかったことになりましたね。ガラス製温度計など例示されていた器種に関しても検定などからはしばらくは外れなし。 横尾明幸 量器用尺付きタンクなども除外の例示であがっていました。これなどは、いざオイルショックでもあると、タンクローリーの油漕の一部売りや個別売りになると、量器用尺を使うことになります。そういうときに計量器の検定の必要性が生きてくるわけです。現在の経済情勢の下では、普段使われていませんが。 温度計の検定等の当分の間の継続が決定横田俊英 温度計などでは検定対象から外れると困るという使用者も製造事業者もおります。 横尾明幸 ベックマン温度計も、これを使っている証明事業者が困るのです。使っている方は確かに専門家なのですが、計量器自身の使い方を知っているだけで、精度をチェックできる専門家ではありませんから。計量器の精度を信用して使っているわけです。 当面の間、基準器制度は残る横田俊英 基準器検査をするのは、産総研の関連部門と都道府県ですね。JCSS制度の普及が十分ではない現実との妥協点として、当面の間、基準器制度は残さざるを得ない。 高松宏之 東京の質量関連の事業者さんなどがたびたび基準器制度存続の要望を出したということを聞いております。 計量法の基準器関連の事業は全体としては規模を縮小していることは事実横尾明幸 計量法の基準器関連の事業は全体としては規模を縮小していることは事実です。基準器メーカーは後継者もないか少なくて、技術の伝承も思うに任せないので、結局は自然に廃業していくという事例が多くあります。 横田俊英 計量法の基準器を供給する技術と知識を保有している関係の事業者がJCSS校正事業者になれるようなJCSS制度であればよいのですが、ここでの要求事項は実態を無視して厳しすぎるように思います。 弱小事業者とJCSS階層性の関係森川正彦 階層性の導入ということで、JCSSも制度の内容を変えてきたわけですが、それでもJCSS校正事業者になるということは、なかなか難しいのです。 横尾明幸 そうですね。持っている標準が常用参照標準でもよいということになって、東京都計量検定所もJCSS校正事業者になっているのです。 ハードルは高いのですが、東京の事業者もそろそろならなくてはいけないのではないでしょうか。分銅のJIS化の問題もありますね。そのときに新JISの工場になるのと聞いたら、大部分の事業者は手を上げないのです。規格適合性の自己宣言を活用すればいいのです。私は、そういうことを考えていかないと生き残れないよ、と言っているのですが。 そういう勉強会をやるのであれば私も参加し微力ながら支援します。 頑張って明日を生きる力を培っていかなくてはならない横田俊英 よい意味での勉強会、研究会をうんと開いて知識をきっちりと備えていくことは大事です。頑張って明日を生きる力を培っていかなくてはならない。計量協会の事務局の横尾さんなどがそういう支援することを明言しているのは心強いことです。 森川正彦 JISマークが付いた計測器は、でるとしても体重計と料理用はかり、あと汎用温度計ぐらいですよ。数(量)がでないものには適用できませんから。大量に生産するのではない計測器は自己宣言でやるべきです。そのためのガイドやJISが既にできているのですから。 |
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