計量制度見直し座談会 |
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指定定期検査機関の計量協会は運営に苦しんでいてやれないという報告も横尾明幸 今一番怖いのは、この定期検査業務が未来永劫にあるとは限らないことです。きちっとあるならば、指定定期検査機関として人も増やすし、設備も整えるのですが。学校などの計量器の検査なども、ずっとあるのかどうかわかりませんからね。 森川さんが指摘したように、指定定期検査機関になっている計量協会は、運営に苦しんでいます。全国計量士大会などでも、苦しい、やれない、という報告もでています。赤字になれば行政が補填してくれるという約束だったのにそれが反古(ほご)になったとか、出来高払いであるとか、利益をあげてはいけないと言われるとか、ということがあります。これはないですよ。 指定定期検査機関に指定された協会はこの事業で費用が持ち出しになっている横田俊英 私も聞きました。中部地方のある県は、やればやるほど赤字であると報告していましたね。また九州のある県では、今になってみると、指定定期検査機関になって良かったのか悪かったのかわからない、と言っております。管理費が計量協会の負担になっていて、そのために協会の費用が持ち出しになっているという例もあると聞いています。 横尾明幸 東京都の場合は、定期検査は東京都の事業ですから、手数料なども条例で決めています。 森川正彦 指定定期検査機関の問題は、それぞれ個別の自治体に任せてできる問題ではないですよ。 計量行政は全国で統一的に考えて規制強化もすべき横尾明幸 計量行政は全国で統一的に考えなくてはなりません。基準的なものは国がきちんと出しておかなければ。規制緩和一辺倒ではなく、必要性があるなら、規制強化もすべきです。生命や身体や安全に関わることでは、新たに規制するということが、でています。計量に関しても同じです。 今後も指定定期検査機関になる計量協会は増えてくる横田俊英 県や市の計量行政の縮小のなか、県や市からの強い要請で、今後も指定定期検査機関になる計量協会は増えてくると思いますが、そのあたりをよほど慎重に検討しないと、早晩運営がいき詰まる危険があります。そうすると、その地域は計量に関しては野放し状態に落ち入ってしまうことになります。 横須賀健治 年齢の比較的高い計量士さんをうまく活用するとか、発想を転換する必要がありますね。 都計協が自前の代検査では何とかして付加価値を付けていきたい横尾明幸 計量協会は自分が手足になって動いてはいけないのです。計量士さんの協力も得てそれを束ねる組織にならなくてはなりません。 都計協が自前でやっている代検査については、何とかして付加価値を付けていきたいと考えています。 そのためには、計量士も質の向上をはからなくてはなりません。 都計協は代検査の場合は付加価値を付けるとか料金の値上げも考えている横田俊英 行政の予算が年々減ってくるときに、指定定期検査機関として、あるいは計量協会としてどう適正計量を確保していくのですか。 横尾明幸 大型・中型はかりの検査に関して、設備投資をしてきましたが、協会には原資がもうなくなっています。代検査の場合は付加価値を付けるとか、料金の値上げも考えています。 計量協会はあくまでも検査業務の委託事業者という位置づけだ横須賀健治 指定定期検査機関の場合は、返上したらという意見もでてくるでしょうね。 横田俊英 そういうことを本気で悩んで責任を持つべき人は誰だ、ということです。計量行政に関しては、本来は国や都道府県でしょう。それが逆転しているのです。だいたいが行政側の強い要請で指定定期検査機関になっているのですから。お金もしくみも協会とよく相談して、一緒になってつくって、運営できるようにしていくというのが行政の責任です。それを放棄してもらっては困ります。指定する側に大きな責任があります。 横尾明幸 東京都は東京方式ということでやっています。東京都の事業であるということで必要な経費は都が負担しています。そのかわり、受検者からいただいた手数料は全部都へ納めています。そういうしくみをつくったわけです。計量協会はあくまでも検査業務の委託事業者という位置づけです。 計量協会は地域において適正計量の実現のための中心団体だ横田俊英 計量協会の仕事はなんですか。 森川正彦 現実の仕事ということでいうならは、検査が重要な事業になっていますね。 横尾明幸 私はまとめ役だと思います。地域において適正計量の実現のための中心団体です。この辺の意識が薄れていくと何のための団体なのか、ということになると思います。行政の下請け機関というだけでは成り立たないですよ。でも、旗振りができる人がいなくなりましたね。 |
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