ホーム・計量計測データバンク2005年度計量法改正情報BOX>座談会(2005/11/17)【11】

座談会「計量法の抜本的見直し」の審議動向と私の考え方
    国民の計量の安全と計量行政の在り方を考える

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【11】

適正な計量の実施と計量士

蓑輪善蔵 計量士に関しては、実習を含めた研修というものをもっと充実させなくてはいけないと思います。

横尾明幸 計量研修センターもその点についてはわかっていると思いますよ。国家試験は知識(筆記試験のみ)だけですから、実質は計量器のけの字もわからない人が合格しているわけですから。法律も変わってきていますし、計量器がどんどん変化してきていますので、実習を含めた研修内容にしなくてはなりません。

森川正彦 計量士の仕事をするには実習教育を受けなくてはならないようにする必要があります。今は、実務年限の条件に合致していれば、それでOKになっていますから。

横須賀健治 教習所の修了生はすごいなと思います。息子をみてみても年がら年中、同期の人と情報交換をやっています。

横尾明幸 だから教習所で一定期間一緒に学ぶということは、人材育成のうえで大変有意義なものです。

蓑輪善蔵 計量行政では何が大事なんでしょうか。何を押さえておけばよいですかね。

齊藤勝夫 一言でいえば適正な計量の実施ですよ。その点では、これは国の責任なんですから、国は責任回避をしてはいけないんです。

計量士に検定をやらせるという構想も出ています

桑山重光 計量士に検定をやらせるという構想も出ていますが、計量法の第122条には計量士の職務として、計量器の検査その他の計量管理を適切におこなう云々、とあります。これを読むと、計量器の検査を独立させて考えているということもできます。ところが現実には今の計量士の仕事はそうではないですね。計量管理も満足にできない、それが急に検定をやらせてくれといっても無理です。やれっこないじゃありませんか。

横須賀健治 日計振などの団体が格付けをしてバックアップすることはできるのではないですか。

計量振興協会は登録審査研修機関になる必要があります

桑山重光 そのためには、現在の日計振ではだめです。たとえば、エネルギー管理士とか中小企業診断士などは、彼らの団体は登録審査研修機関ということになっています。したがって彼らは国家試験の実務までできるようになっているんです。当然研修もできます。たとえば日計振でしたら計量器の検査に関する座学と実務の研修ですね。そういう機関をまず立ち上げる必要があると思います。現状のままではだめです。登録審査研修機関になる必要があります。

横須賀健治 今までの計量士の制度を否定するようなものは成り立たないと思います。

森川正彦 一般計量士を、行政がおこなう検定検査を行政に代わってやれるものと、計量管理の2つに分けるということですか。

横須賀健治 一般的な計量士は管理計量士のようなものではありません。管理ができる計量士などほとんどいないですから。基本的に検定検査計量士なんですね。代検査をやられている方が多いのです。私も計量士をレベルアップさせることは必要だと考えますが。

桑山重光 民間の計量士さんは皆さん管理計量士だといっています。

横須賀健治 そうですか。しかし、実態はどうでしょう。彼らが設備評価ができるかというと私は疑問ですね。ただ、書類上で計量器の管理をしているだけではないでしょうか。管理計量士というからには、本来は設備の評価ができて初めてそういえることではないでしょうか。計量器の管理だけではなくて評価もできなくてはならないと思います。今、そこのところが弱いから、肝心なところには呼ばれない。

品質工学を勉強した専門家が製造事業所の品質管理をやればいい

森川正彦 製造事業所の品質管理をやるのに、計量士である必要はありません。品質工学を勉強した専門家としていればよいわけで、計量士の勉強だけで品質システムを維持することはできないですよ。

横須賀健治 そこです。計量士は自分たちで考えて、計量士の格付けを上げていきたいのです。

森川正彦 現在の計量法はそこまで規定していません。

横須賀健治 ですから、研修等でレベルアップしていく必要があるんです。法律の枠内だけでやるのは難しいと思っています。

桑山重光 法律はそんなに変えられないと思います。ですから、計量士をまとめる団体がきちんとした登録審査研修機関になってやっていく必要があると思います。

横尾明幸 日計振は、現状の体制では無理だといっていますね。

横須賀健治 計量士の飛躍の機会なんですから、日計振に是非がんばって欲しいと思います。

横尾明幸 計量士の資格要件だけ取得して、登録していない人がたくさんいます。これでは、若い計量士も育ちません。

省令を整備すれば計量士制度の活用は可能だ

桑山重光 私が言ったことは省令を整備すれば可能です。他に実例があるわけですから。

蓑輪善蔵 国家試験を管轄するというのは大変です。日本計量士会(当時)に、国家試験をやってくれないかという話がきたことがありますが、当時の計量士会の力ではやれませんでした。支部がない県がありましたから。今度は、日計振の組織は全県にありますから、今ならやれるかもしれません。

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