座談会「計量法の抜本的見直し」の審議動向と私の考え方 |
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計量検定所の技術能力維持のため人材育成が一番大事だと私は言い続けてきました横尾明幸 現在、JCSSの実施体制を維持するために、人員の確保、技術の継承等が大変です。この点で検査体制の低下により校正結果の信頼性が損なわれてくるのが一番怖いわけです。たとえ間違ったやり方をしていても数字(校正結果)だけは一人歩きしますからね。 小櫃健司 計量検定所の技術能力はだんだんなくなっていくわけですから、この人材育成が一番大変だ、と私は言い続けてきました。 蓑輪善蔵 お金の話だけが先行すると、どうしてもそうなります。 齊藤勝夫 話を元に戻します。指定検定機関という制度が今あるわけですから、これを直して、都道府県や特定市もこの指定をとるという形にしてはどうか。自治事務ですから、今は検定所はこんなことしなくても検定はやれるわけですが。今後の方向性としてですね。 お金が先行すると標準などに関して精度を一桁上げるということになりますと今はそういう研究をする人はいませんということになる蓑輪善蔵 お金が先行するとといいましたが、産総研などでも標準などに関して精度を上げようとか、精度を一桁上げるということになりますと、今はそういう研究をする人はいませんということですよ。お金にならないからです。計量研究所の時代にはそういうことを一所懸命にやりました。 横田俊英 基準器検査なども、これはお金になりません。ですから効率化が前面に出てきてしまうと、やめようかとなってしまう。計量標準の研究をして5年に1度ぐらいノーベル賞を取るようでしたら仕事が認められるのでしょうがね。 横尾明幸 第二回第1WGの会合でドイツのPTBの職員が報告をしています。この報告によるとドイツは歴史的を重みを持った自国の計量法システムを残しています。きちんとした制度は残すべきだし、計量器もきちんと管理(精度・性能を含む)しなくてはならないということを言っています。計量制度の根本は変えてないんです。 齊藤勝夫 これからは指導行政だ、というのは空念仏だと思います。やる能力も力もありません。 規制対象から外すということは計量の正確性の担保をはずしてしまうことになり、検定制度の根幹を犯すことになっていく森川正彦 私は規制対象計量器の種類を減らそうとしているのは問題だと思います。今の法律の枠組みからいくと、規制対象からはずれれば、技術基準を作る義務がなくなります。JISを使って何とかしようとは言っていますが、規制対象から外すということはとても危険です。計量の正確性の担保をはずしてしまうことで、検定制度の根幹を犯すことになってきます。そこのところを果たしてわかっているのでしょうか。 取引・証明に使う計量器は検定を受けたものでなくてはならないのは万国共通です齊藤勝夫 取引・証明に使う計量器は検定を受けたものでなくてはならないというのは、万国共通です。 森川正彦 規制からはずすのではなく、技術基準を作るのは国で、実施主体は地方公共団体だったり民間団体だったりしてもそれはいいじゃないの、という形にする必要があると思います。そういう形にしないと、検定制度は維持できなくなりますよ。私は、構造検定というのもあるじゃないか、その義務もなくしてしまうのか、とよく言うんです。 横田俊英 国の計量制度の設計を総合的に、きちんとできる人がいなくなってしまっています。 何でこれがBtoBの計量器なのか、よくわからないところがあるんですが蓑輪善蔵 WGの資料にBtoBの計量器として機種名があげられています。私はね、ここに上げられている機種が、何でこれがBtoBの計量器なのか、よくわからないところがあるんですが。 横須賀健治 私は地場のはかり企業の情報ネットワークである「全国はかり企業懇話会」の代表をしていますが、先日の会合で計量行政室に対してこの件に関して要望書を出すことを決めました。大型はかりなどの検定検査制度を今までどおり残して欲しいという要望です。BtoBとかBtoCとかいう議論自体がおかしい話です。 齊藤勝夫 これは規制対象から外そうと思ってわざわざ考え出した理論ですよ。これこそ机上の空論です。具体的な計量器で考えてご覧なさい。そんなことが厳密に区別できるものではありません。また、取引の内容は最終的にはすべて一般ユーザー、消費者にかかってくるんですよ。また、業者だからといって計量知識があるとは限りません。そんなことで不正確な取引が野放しになったら、それこそ、消費者保護とはいったい何なのかということになってしまいます。 政が検定に対応できないものは対象からはずしてしまおう、というふうに見えてしまうのですが小櫃健司 不明確ですね。私には、行政が検定に対応できないものは対象からはずしてしまおう、というふうに見えてしまうのですが。 変化しない長さ計を、経年や使い方で変化してしまうはかりなどと同列に考えることはできません蓑輪善蔵 検定からはずしてJISでというのは、例として出されているように長さ計のことを考えているようですが、ほとんど変化しない長さ計を、経年や使い方で変化してしまうはかりなどと同列に考えることはできません。検定と取り締まりとは関連がありますね。取り締まりをこれからどういうふうにやるつもりでしょうか。本気でやるんでしょうか。 |
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