座談会「計量法の抜本的見直し」の審議動向と私の考え方 |
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05年12月中に一定の方向性を出す横田俊英 計量行政審議会は、答申自体は春から遅くとも夏にとしていますが、12月中に一定の方向性を出すといっています。 横尾明幸 当時の原山審議官は、関係者への事前の調査(ヒアリング)をしています。都道府県対しても5月頃に意見交換を行っています。そのうえで7月26日に第1回計量行政審議会を開いたということだと思います。 審議は始まったばっかりなのに12月には一定の方向性というのはどうか齊藤勝夫 しかし、審議は始まったばっかりだ。それで12月には一定の方向性というのだから。 計量法の抜本的見直しの発端となっているのは、政府による規制緩和の推進と、都道府県ごとの計量行政の跛行性への対応です横田俊英 今度の計量法の抜本的見直しの発端となっているのは、政府による規制緩和の推進と、都道府県ごとの計量行政の跛行性への対応です。計量行政に関わっている職員数が減っている、予算も縮小されている、したがって従来のレベルの計量行政がこのままではできないので、それを合法的に解消しようというものです。 計量に関する規制を本当に緩和させて良いのかということが一つ、これは議論があるところだと思いますが、もう一つは計量行政の跛行性をどう解消するのか、検定所等が弱ったままでそれを何らかの苦肉の策で解消していくのか、それとも斉藤さんがおっしゃるように、機関委任事務に戻すのか、弱ったままで認めるならどのような方策をとっていくのか、それが計量士制度の見直しであるし、民間能力の活用ということになってくるのだろうと思いますが。 平成16年の閣議決定による規制改革と民間開放の推進3カ年計画に関しては、計量はここに結びつけるような問題ではない齊藤勝夫 平成16年の閣議決定による規制改革と民間開放の推進3カ年計画に関しては、計量はここに結びつけるような問題ではないと思います。計量は社会正義の問題が関わっているのです。計量法違反は社会の敵だという概念を持たなければならない。したがって私は、計量に関しては官から民へという時流に乗るのは好ましくないと思います。計量制度は国家統治権においての基盤的な制度であり、国の事務だというのが私の持論です。今からでも遅くない。地方自治法第2条の9項の1号、いわゆる法定受託事務にもう一度返して、計量法の第169条の2に入れればよいのです。地方自治体も全国一律の計量行政を確保したいといっています。私からいわせれば検定所をなくすなどということはとんでもない話です。地方自治法の別表の5をよく見てもらえば良かったのです。あそこはかつて検定所は必置義務だったのです。その形で別表を生かしておけば、きちんとやれたのです。この辺をずるずるとはずしてきたことはとんでもないことです。それをやっておいて、何が消費者利益の保護ですか。本末転倒です。なくなった形をもとにさあどうしましょうではなくて、本来の姿に戻して、そのうえで何がやれるかを議論すべきです。 統一性や一元性は計量行政に必要だと思う蓑輪善蔵 おっしゃることはよくわかるけれでども、もう元には戻れないと思う。私も、統一性や一元性は計量行政に必要だと思っています。それがなくなってきているのを、どこで担保するのかということがこれからの問題だと思っています。たとえば、私は計量士法というものを作れといったことがあります。だけれどもそれはできない。そうすれば現在の法の枠内で計量士に何をさせるのかということになります。検定の合格不合格というものは行政処分ですから、これを民間人の計量士にやらせるのか、やらせることができるようにするのかどうなのか、ということです。 横尾明幸 法的に難しい部分がありますが、何とか権限としてできないものか。たぶん、個々の計量士に権限を付与することはできないと思います。計量士の組織化を図り、例えば、その組織を、第三者認証機関のようなものにし、この組織に結集している計量士は検定業務を行うことができるというようなことに何とかしてできないか、と思います。 蓑輪善蔵 私も個人には権限を与えることはできないと思います。個人ではなくグループなり組織を持って、自浄作用があるようにしておいてやらなければだめだと思います。 齊藤勝夫 次善の策としては、それしかないと私も思います。計量士の職務をきちっと区分してね。 蓑輪善蔵 医者も、専門分野は外科もあり内科もあるが、資格としては医師の国家資格だけです。計量士もそれでよいと思います。 横田俊英 次善の策はおっしゃるとおりですが、本来はこうあるべきということを、きちんといっておく必要だあります。きちんと残しておくべきだったのを誤ったのだ。だったら、それをきちんとふまえた上で、今どうするべきかということにならないといけない。 齊藤勝夫 そうです。正論をきちんといっておく必要があります。 蓑輪善蔵 それはそうです。私が言っているのは、それをきちんと認識した上でのことです。 |
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