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2006年・関係機関の行動の基本〈経済産業省〉

人材は日本の重要な資源

経済産業省製造産業局産業機械課長 高橋泰三  

 平成18年の新春を迎えまして、謹んでお慶び申し上げます。

 昨年は、機械やものづくりが社会の注目を集める出来事が幾つもありました。「愛・地球博」では多数の先進的なロボットが集まりました。多数の方々が「2020年、人とロボットが暮らす街」を実感されたのではないでしょうか。

 また、「ものづくり日本大賞」も創設されました。製造現場を支える人材の意欲を高め、その存在を広く社会に知っていただくことをねらいとし、産業を支えるものづくり等に貢献された方々が表彰されました。

 我が国経済は、景気回復が個人消費にも及び、その足取りがようやく個人にも実感できるようになりつつあります。産業機械業界においても、業種により多少のばらつきはあるものの、長期にわたり好調を持続している業種も見受けられます。この景気の回復をさらに確かなものとするために、これまで以上に、きめ細かくスピード感をもって対応してまいります。

 人材は、天然資源に恵まれない我が国にとって何よりも重要な資源です。高度・専門的な人材の育成や中小企業の人材確保・育成、若者の就業促進に取り組んでまいります。

 技術も、我が国製造業の国際競争力を支える重要な要素です。工作機械、分析機器、ロボットといった機械産業にとって基盤となる設備を中心に産官学の連携を大切にしながら技術開発に取り組みます。そこから得られた知的財産の保護も重要です。技術流出問題や模倣品対策にも、積極的に取り組んでまいります。

 企業活動がグローバル化する中で、税制については、国際基準との整合性が重要です。減価償却制度の見直しは、引き続き今後の課題となっており、その実現に向けて本年も努力してまいります。

 デジタルカメラやベアリング等の各種通商問題については、産業界と連携をとりながら一日も早い課題解決を図ってまいります。加えて、サービス・ロボットやMEMS(※)と言った新しい市場を創り出すために、支援体制を整えていきます。

 産業機械業界にとっての課題はいくつもありますが、いずれについても解決に向けて積極的に取り組んでまいります。

 産業界の皆様の一層のご理解とご支援をお願い申し上げるとともに、本年が皆様一人ひとりにとって実り多い素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

(※注:MEMS=Micro Electro Mechanical Systemの略称。半導体の微細加工技術を駆使して作製された微小な部品から構成される電気機械システムで、マイクロマシンまたはMST(Microsystem technology)とも呼ばれる)

(以上)

 
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