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2015年 計量関係団体 年頭所感

ガスメーターで社会の要求に応えたい

日本ガスメーター工業会会長 下田貫一郎

下田貫一郎 明けましておめでとうございます。2015(平成27)年の始めにあたりひとことごあいさつ申し上げます。
 昨年は、広島の集中豪雨や御嶽山噴火による大きな人的被害があり、長野県北部地震被害という自然災害もありました。それにつけても災害に対して被害を最小限に抑える耐力のある強い社会の必要性を感じます。
 その意味では、マイコンメーターとして知られている一般消費者用ガスメーターは災害や事故を感知してガスを止める機能を持つことで、微力ながら保安防災のお役に立っているものと自負致しております。これも偏に皆様のご協力による成果であると感謝申し上げますとともにこれからもこのガス保安機能をより充実発展させることが求められていると痛感しております。
 昨年の社会的なできごととして、消費税率アップを始め、今後の日本の行く方向を決めるような動きが幾つかありました。そのなかでもわれわれのガス関連業界に影響のある、ガスと電力の小売りの自由化方針が政府の主導で進められ、方向性が示されたことは大きな変化を感じさせることでした。
 自由化の目的の1つに消費者へのより効率的なサービスの提供がありますが、それにはメーターのスマート化の推進が重要な要素であると思います。ご存知の方も多いでしょうが、すでにマイコンメーターは通信機能を持ちスマート化されていますが、これからはこれら機能のより広範な利用と技術開発に期待が集まっているところです。
われわれ製造者としましても社会の要求に応えるため、皆さまと協力しながら一層の貢献ができるよう努力してまいりたいと考えております。
 翻ってガスメーターに特化した話題として、特定計量器の品質認証にJIS規格を利用する計量法検定検査規則のJIS化の動きがあります。ガスメーターにつきましても最後の段階に入っております。1月20日付で改正JISB8571「ガスメーター」が公示されました。今後、計量法に引用導入されることになっています。導入に呼応して生産工程や品質管理の変更改善に積極的に取り組んでまいります。このJISはOIML国際規格との整合がとられておりますのでより効率的かつ合理的な製造事業となることが見込まれています。
 会員一同、決意を新たにして、信頼性の高いガスメーターを供給し続けることで、皆様に安全、安心、安定を届けられるよう今後も努力してまいります。
 最後となりましたが、改めまして皆様のますますのご健勝とご発展を祈念いたします。

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