計量計測データバンク「日本計量新報」特集記事計量関連団体 年頭所感(2015年一覧)>【(独)製品評価技術基盤機構(NITE)認定センター所長】国際エキスパートとして寄与

2015年 計量関係団体 年頭所感

国際エキスパートとして寄与

(独)製品評価技術基盤機構(NITE)認定センター所長 藤間一郎

藤間一郎 謹んで新年のお喜びを申し上げます。
 平素よりNITE認定センターの活動にご支援とご協力を賜りまして心より感謝申し上げます。
 昨年は国際標準化機関(ISO)において、標準物質生産者の能力に関する一般要求事項であるISOGuide34(JISQ0034)および適合性評価機関の認定をおこなう機関に対する一般要求事項であるISO/IEC17011(JISQ17011)の改正作業が開始されました。また、多くの関係機関へ影響がおよぶことが想定される、試験所および校正機関の能力に関する一般要求事項であるISO/IEC17025(JISQ17025)の改正作業が今年開始されます。NITE認定センターはこれらの規格改正作業に対して国内対応委員会委員、国際エキスパートとして寄与しております。
 本年の主な活動は、以下の通りです。
■計量法に基づく校正事業者登録制度(JCSS)=フロンガス漏えいに対する適切な検証体制の支援、地球環境問題対策に貢献することの期待のもとで昨年8月に標準リークの校正事業者からの登録申請受付を開始しましたが、本年4月に施行される改正フロン回収・破壊法によって、その精度の重要性が増すリークディテクタの精度管理に貢献できることが、本年は期待されます。
■工業標準化法に基づく試験事業者登録制度(JNLA)=昨年2月に特定芳香族アミンの定量分析試験所の登録準備を開始し、6月に登録申請受付を開始しました。染料などに使用されるアゾ色素は、それ自体は健康に影響を生じさせるものではありませんが、発がん性が指摘される芳香族アミン(特定芳香族アミン)に変化しうるアゾ色素が一部存在するとされております。本年はアゾ色素由来の特定芳香族アミンの定量を適切に実施できる試験所を登録・認定することによって、社会のニーズに迅速かつ適切に貢献してまいります。
■国際・広報活動=NITE認定センターの職員が本年1月よりアジア太平洋試験所認定協力機構(APLAC)広報委員会議長に就任することとなりました。広報委員会を通じて、認定の活用促進を国際的に推進してまいります。
 また、NITE認定センターが実施している業務に関するご相談・ご要望等がありましたら、お気軽にお声をお寄せください。適宜、関係機関とも連携・調整して対応をしてまいります。
 最後になりましたが、本年もNITE認定センターに対するご支援とご協力をお願い申し上げますと共に、皆さまにとって良い1年となりますことを心からお祈り申し上げます。

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